澤田秀雄が「ロボット王国」で描く世界一の夢 熊本地震、ロボット、人材育成のすべてを語る
ハウステンボスは2010年3月に経営を引き受けて、翌年に東日本大震災が起きた。東京以北の人が来るのは難しくなったが、中国や四国、九州からの客足にはあまり影響が出なかった。このエリアに「東北支援」と「明るくやりましょう」ということを呼び掛けて、集客した。この年も客数を前年より伸ばすことができた。今回もしばらくは戦略を変えて、関西や関東からのお客さん、インバウンドに力を入れる。
――HISグループには、熊本県を中心にバス事業を展開する九州産業交通グループもある。
九州産交は不幸中の幸いで、再開発の解体工事をしていたところだった。熊本市とあわせて600億円の再開発をやる。(復興の)象徴になるのではないか。目先は一刻も早くバスの運行を(全面再開)するとか、お手伝いするとかグループをあげた支援を行う。
これからロボットの時代が来る
――ハウステンボスに「ロボット王国」の開設を計画している。その狙いは?
これからロボットの時代が来る。今までは(自動車の生産に使われるような)産業用のほうが発展した。これからはサービスの分野でAIを使った人工頭脳ロボットがどんどん出てくる。
2015年7月に開業した「変なホテル」は世界一生産性の高いホテルになった。今年3月には2号棟がオープンした。客室数は72室から144室に増えたが、スタッフの数は増えなかった。オープンのときはスタッフが30人弱いたが、今は12人で運用している。朝昼晩3交代、休みもあるから12人必要だ。
世界一、生産性が高いホテルといえる。次はロボットレストランやロボットの館がある「ロボットの王国」が稼働する。プレオープンは5月の連休、本オープンは7月の夏休み前を予定している。
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