澤田秀雄が「ロボット王国」で描く世界一の夢 熊本地震、ロボット、人材育成のすべてを語る
ロボット化で得られた収益を投資して、また新しい技術やロボットを開発する。それにハウステンボスはテーマパークだから、ロボットがいること自体をエンターテインメントとして、お客さんに楽しんでもらいたい。
今後3~5年かけて、業務の効率化やロボット化を進めて、ハウステンボスを世界一生産性の高いテーマパークにする。従来の半分の人員でも運営できるハウステンボスにするために、ロボット王国を作る。そのためにいろいろなロボットの実証実験をハウステンボスでやりたい。それに付随する開発や生産などのビジネスが多く出てくるから、全体的には仕事は減らない。
ハウステンボスはビジネスと観光の両輪
――ハウステンボスは一般にはテーマパークとして認識されている。少し違うイメージにしたいのか。
世界一生産性が高い観光ビジネス都市にしようと思う。新しい技術を結集して実証実験をする。ダンスを踊るロボットから、乗って楽しむロボット、競技するロボットなど、いろんなものを用意している。
その中でどういうものが使えるのか、あるいはエンターテインメントとして喜ばれるのか。ここから新しい技術や商品をつくって、世界に売り出していく。そのためにはカネがかかるから、テーマパークとしてお客さんに来て喜んでもらう。
――旅行業やテーマパークなど、サービス業を中心としてきたのに、なぜロボットに展開したのか。
ひとつの事業をやったら飽きちゃうから次のことをやっているだけ。旅行業のHIS、そして航空会社のスカイマーク、さらにホテル(ウォーターマーク)事業、金融・証券(HS証券)、モンゴルで銀行もやって、テーマパークをやって、今度作るのがロボット王国。その次は世界一生産性の高い植物工場を作っていく。
植物工場はセンサーからドローンまで、ロボットがいたるところに使われる。世界一生産性が高いのには、3つの理由がある。まず虫が入らないから、無農薬でやれる。おいしくて、無農薬。どんな土地でもできる。砂漠であろうが土地があれば世界どこでも持って行ける。人もそんなにはいらない。生産性が高いから安くできる。将来の食糧危機を防ぐことに貢献できるはずだ。
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