OPECの4月産油量、過去最高に迫る 国際舞台復帰したイランの伸びが押し上げ
[ロンドン 29日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)加盟国の4月の産油量は、過去最高を記録した1月の水準に迫ったもようだ。イランとイラクの生産量が拡大し、クウェートのストライキなどの押し下げ要因による影響を相殺した。
ロイターが業界筋への取材や輸出データを基に算出した。
4月のOPECの石油供給量は日量3264万バレルと、前月の日量3247万バレルから増加。ロイターが調査を開始した1997年以降で最高となった1月の日量3265万バレルにほぼ並ぶ水準となった。
イランの生産量は日量340万バレルと、西側諸国による制裁が解除された1月以降で最も伸びた。また2011年末時点の水準である日量350万バレルが視界に入ってきた。ただ増加分の一部は在庫放出の可能性もあるという。
一方、サウジアラビアの産油量は日量1015万バレルと、前月の日量1018万バレルからほぼ変わらずで推移した。17日に行われた主要産油国による増産凍結をめぐる協議が決裂したことを受けて、同国は生産拡大の可能性を示唆したが、産油量を維持しているもようだ。
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