アサヒは増収増益、キリンは減収減益 くっきり分かれた1-3月期決算

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 4月28日、アサヒグループホールディングスとキリンホールディングスの大手ビール2社が発表した2016年1―3月期業績は、アサヒが増収増益となったのに対し、キリンは減収減益と明暗を分けた。都内で2015年10月撮影(2016年 ロイター/Issei Kato)

[東京 28日 ロイター] - アサヒグループホールディングス<2502.T>とキリンホールディングス<2503.T>の大手ビール2社が28日発表した2016年1―3月期業績は、アサヒが増収増益となったのに対し、キリンは減収減益と明暗を分けた。ただ、ビール会社にとって1―3月期は比重も低く、両社ともに通期見通しは据え置いている。

アサヒの1―3月期は1.6%増収、6.3%営業増益となった。売上高3802億円は、第1・四半期として過去最高。

国内ビール類(ビール、発泡酒、新ジャンル)の販売数量は3%増となったほか、エノテカ効果でワイン事業が大きく伸びた。これら酒類事業が収益に寄与した。一方、国際事業は、為替円高の影響により、減収減益となった。

キリンの1―3月期は、ミャンマー・ブルワリーの新規連結があったものの、6.1%減収、3.5%営業減益となった。

国内ビール類販売が11%減と計画を下回ったことが要因。「一番搾り」は市場の減少幅並みの1%減にとどまったものの、発泡酒や新ジャンルが大きく下振れた。海外総合飲料も為替の影響や、ブラジルキリンの輸入原料費増加などで減収減益となった。

2016年12月期の見通しは、両社ともに据え置いている。アサヒの連結営業利益予想は前年比1.4%増の1370億円。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト14人の営業利益予測の平均値は1411億円となっている。

一方、キリンは同0.2%増の1250億円を計画。アナリスト12人の営業利益予想は1276億円となっている。

 

 

(清水律子)

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