調達多様化で価格交渉力向上狙う東京ガス 米国シェール革命と日本 《3》

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--非在来型の天然ガスでは、シェールガスだけではなくコールベットメタン(CBM、石炭層に吸着しているメタンガス)を対象に豪州でLNG売買契約を締結(11年3月)しています。

豪州のクイーンズランド州に賦存しているCBMを液化し、LNGとして輸出するプロジェクトが進行しており、当社は英国のBGグループ社と売買契約を結んでいる。東海岸のカーチス島に液化プラントを置き、そこからLNGにして日本に輸出するプロジェクトであり、日本の買い主としては初めてのCBM由来LNGの購入契約となった。15年から年間約120万トンを輸入する計画だ。現在の東京ガスの輸入量の約1割に相当する。

--日本政府に対する、注文や要望は。

インフラ整備などの問題点は政府の審議会等ですべて網羅されていると思う。

シェールガスの米国からの輸入という点に限れば、いったん輸出許可が出たものが中断された場合の一企業へ与える影響は計り知れない。そうした影響を緩和する、あるいはそうしたリスクの発生確率を抑えるような働きかけを米国政府にしていただければ、事業者としてありがたいと思う。

(中村 稔 =東洋経済オンライン)

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