波紋を呼ぶ「少数派」しか世界を変えられない

出口氏と同性婚カップルが語る「真実」

増原:私たちだって高齢になれば車いすに乗る可能性だって十分にある。ある時点ではマジョリティだと思っていても、ある日、突然マイノリティの側に回ることがありますから、まさにそのとおりだと思います。

変化に対応できる人が最強

『同性婚のリアル』(東小雪、増原裕子著、ポプラ社)上の画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

増原:出口さんは生命保険という形で数年前からLGBTについての取り組みをされてきたと思いますが、この数年の日本のLGBTの変化について感じていることや、LGBTの人たちへのメッセージなどはありますか?

出口:アメリカに比べたら、日本は本当に20年、30年と遅れていると思います。だからこそ、声を上げなければいけないと強く思っています。どのようなことでも発信し続けないと、力にならないのです。僕は歴史オタクで、先日、戦国武将のことを書かれている作家の方とお話しする機会があったのですが。そのときに、「いろいろな説はあると思いますが、結局のところ、家康は長生きしたから天下を統一できたのではないですか」と質問したら、その作家の方はこう言われたのです。「出口さん、良い質問です。実は僕もそう思っているのですが、でもそれでは本にならないし、売れないのです」と(笑)。

増原:(笑)

出口:これは笑い話ですが、何が言いたいのかというと、どんなことでも結局、生き残った者が勝ちなのです。だから、ダーウィンが言ったように賢い人や強い人が生き残るのではない。状況の変化に対応した人だけが生き残る、と。

:なるほど! 対応した人が生き残る、だから対応し続けなければいけない、と。すごく面白いですね。

増原:賢さや強さはその時点での優秀さであって、状況が変わったら優秀ではなくなるかもしれないですものね。

出口:だから、もし僕がお二人に希望することがあるとすれば、発信し続けていただくことと、あきらめないことだと思います。仮に、変なことを言ってくる人がいたら、数字やファクトを示して「それは違いますよ」と反論する。数字とファクトで、世界の状況を知れば、視野が広がり視点も変わります。お二人は皆さんから注目されていてある意味ではスター的な存在ですから、これからもぜひ頑張っていただきたいと思います。

増原:ありがとうございます。伝えていきたいと思います。

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