波紋を呼ぶ「少数派」しか世界を変えられない

出口氏と同性婚カップルが語る「真実」

増原:やっぱり数字やデータがあるだけで、腑に落ち方が変わってきますよね。

デマには数字・ファクトで対処する

『働く君に伝えたい「お金」の教養: 人生を変える5つの特別講義』(出口治明著、ポプラ社)上の画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

出口:とはいえ、どれだけ数字やファクトを示しても、世の中にはLBGTのことを理解できないという人もいると思います。そのような人たちに対しては、お二人はどのように接したらいいとお考えですか?

増原:残念ながら100人いたら、その約5%は新しい考え方を受け入れられない人たちだと思います。でも、そこを無理して変えようとは思っていません。一方で、全体の8割は無関心です。そういう人たちには、まず知っていただく。そして知って関心を持ってもらえれば、LGBTや性的マイノリティを差別する正当な理由がないということをわかっていただけるはずです。だから、無関心の人たちに知ってもらうことが大事なのかな、と思っています。

出口:本当にそうですね。何事でも絶対に受け入れてくれない人はいますから。でも、その他大勢の人たちは、知らないからデマに流されてしまう。だからこそ、「これは間違っています。なぜなら私たちはこういうデータを持っているから」と数字やファクトをオープンにして、粘り強く言い続けるしかありません。

増原:受け入れない人や反対する人は、何かに恐怖を感じている場合も多いので、それをいかに取り除いてあげるかも大切ですね。たとえば、同性婚の反対意見として「(同性婚が)認められたら少子化が進む」と言われていますが、それは事実ではないです。でもそれを理解してもらうためには、「事実じゃないんだよ」と言い続けないといけないと思うし、マイノリティもマジョリティも、実は利害が一致していると説明してあげれば、賛成派も増えるのではないかなと思っています。

出口:そもそも人間はそれぞれがいろいろな側面を持っていますので、私たち誰もが、ある分野ではマイノリティで、ある分野ではマジョリティなのです。

:本当に。みんなそうなんですよね。

出口:1人の人間がすべての生き方や趣味においてマジョリティであることなんて、あり得ない。結局、切り方の問題です。「誰でもマイノリティになるし、誰でもマジョリティになる」というのが人間の社会ですから。ある一面でマイノリティが住みにくい社会は、結局みんなが住みにくい社会だと思います。

次ページ発信し続け、あきらめないこと
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • iPhoneの裏技
  • 岐路に立つ日本の財政
  • 地方創生のリアル
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
沸騰! 再開発バトル<br>「不動産好況」はいつまで続く

東京をはじめ、地方都市でも活況が続く都市再開発。人口減少時代に過剰感はないのか。ベンチャーの聖地を争う東急・三井両不動産、再開発で「浮かんだ街・沈んだ街」、制度を巧みに使う地上げ最新手法など、多方面から街の表と裏の顔を探る。