札幌市電ループ化!すすきのの何を変えたか

冷めた市民の声が多い中で利用者数は増加?

道内一の繁華街すすきのの交差点を渡る札幌市電

昨年12月20日に札幌市電がループ(環状)化してから、まもなく4カ月。札幌市交通局の発表では、ループ化完成以降の利用者数は予想を上回るペースで伸びているという。

ループ化によって結ばれたのは、「すすきの電停」と「西4丁目電停」間の札幌駅前通り上に位置する約419mだ。距離こそ短いものの、西4丁目電停は大通地区にもほど近く、これですすきのと大通という札幌を代表する繁華街が市電で結ばれたことになる。さらに、内回り・外回りの環状運転も開始され、利便性は大幅に向上した、というわけだ。

ループ化効果は?実際に聞いてみた

この市電ループ化は、道内随一の歓楽街・すすきのにはどのような効果をもたらしているのだろうか。実際に話を聞いてみた。

まず、すすきので働く人たちの声を聞くと。

「う~ん、そもそも市電にはあまり乗らないから関係ないですね」(20代/女性/飲食店勤務)
「市電では行くところも限られるし、やっぱり車を使うことのほうが多いですよね。住んでいる場所はもっと遠いですから」(20代/女性/風俗店勤務)
「すすきので働く人が便利になった? あまり関係ないんじゃないですか。ループ化してから夜遅くに一度だけ乗ったことがありますが、同業っぽい女の子は私以外いませんでしたし」(20代/女性/飲食店勤務)
「お客さんからも市電に乗ってきたという声はあまり聞きません。特に出張で札幌に来たような人は、タクシーを使っちゃうみたい」(20代/女性/飲食店勤務)

 

では、すすきのを訪れる人たちにとってはどうなのか。

「市電の沿線に住んでいるわけではないので、そもそも乗る理由がありません」(40代/男性/会社員/札幌在住)
「出張で札幌に来たので、不慣れな路面電車に乗ることはないかな……。かえって迷いそうですし、お酒も飲むからタクシーですよ」(40代/男性/会社員/東京在住)
「自宅が市電沿線だから、便利といえば便利かもしれませんね。でも、大幅に時間が短縮されたわけでもないし、車でもあっという間だからあまりねえ……」(30代/男性/自由業/札幌在住)
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