それが今回、トレンチからの汚染水抜き取りとセメントによる封止により流出リスクの大幅低減にこぎ着けた。原子力規制委員会からも「トレンチについては監視レベルを下げてもいい」(更田豊志委員)という評価を得た。
海水配管トレンチからの汚染水抜き取りおよび封止工事ではきわめて難しい技術が求められた。技術陣の中心メンバーとして関わった鹿島の柳井修司・技術研究所上席研究員は、「タービン建屋に近いことから作業現場では放射線量がきわめて高かった。そうした中で作業員の被ばくを極力少なくするために、充填材の開発から施工の仕方までさまざまな工夫を凝らした」と説明する。
最適な充填剤を開発
その代表例が、水中を最長で85メートルもの距離を流れながら、水の中できちんと想定通りに固まるセメント系充填材の開発だった。
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