福島第一の汚染水対策で鹿島が果たした功績 汚染水流出リスク大幅低減に首相から感謝状

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海水配管トレンチ封止工事の様子(東京電力提供)

4月10日、福島県いわき市で開催された「第1回福島廃炉国際フォーラム」(経済産業省資源エネルギー庁と原子力損害賠償・廃炉等支援機構による主催)で、大手ゼネコンの鹿島と子会社カジマ・リノベイトの作業チームに安倍晋三首相名の感謝状が授与された。

東京電力・福島第一原子力発電所の汚染水問題で最も緊急の解決が必要とされていたのが、「海水配管トレンチ」と呼ばれる地下トンネルに存在していた高濃度滞留水の除去。同トレンチは大量の高濃度汚染水が溜まっているタービン建屋と護岸近くのスクリーンポンプ室を結ぶ地下トンネルで、もともと多くの配管やケーブルが収納されていた場所だ。

原子力規制庁は2013年10月、第一原発2~4号機のトレンチ内にたまっていた汚染水除去などの抜本対策を東電に指示。それから2年余りが過ぎた2015年12月21日、約1万2000トンの汚染水を抜き取ったうえでセメントなどの充填材によりトレンチ内を閉塞(封止)する難工事を終え、高濃度汚染水の海洋流出リスクを大幅に減らすことに成功した。安倍首相からの感謝状は、この功績に対して与えられたもの。協力企業34社、作業者数207人を代表しての栄誉だった。

亀裂から汚染水が海へ

原発事故から1カ月後の2011年4月2日、東電は2号機取水口付近の電源ケーブルを収納するコンクリート製のピット(立て坑)内に亀裂を発見。その後、そこから約4.7×10の15乗ベクレルという途方もない放射能を含んだ汚染水約520立方メートルが海に流れ出していたと発表した。

ピットはトレンチを経由してタービン建屋とつながっていることが判明。試行錯誤の末に「水ガラス」と呼ばれる薬剤の注入で一時的に汚染水の海洋流出は止まったものの、トレンチ内の汚染水の除去と抜本的な止水対策が急務とされてきた。

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