「PDCAですべてを解決できる」は大きな幻想だ

ホンダで神髄を掴んだ男が明かす問題解決法

<手順2:グループごとに整理し一気に問題を消滅させる>

問題をより「視覚化」して整理してあげると、一瞬で多くの問題が類似していることがわかります。「実は問題は、そう多くないのだ、たくさん悩んでいたけど、悩みは実はひとつだった」というシンプルな答えが出て、数々の問題を一瞬で消し去ることができます。

「言語化されたデータ」を、グループごとにまとめて整理、分類、体系化します。ここから、「感情」的な問題、「作業」として時間が経てば終わる問題、「放置」してきてどうも気になっていた問題を思いきって削除します。

1年前にも同じように「感情」「作業」「放置」の問題を抱えていても、今は、その悩みを抱えていないこともあるはずです。つまり時間が経過すれば消滅する問題もあれば、なんとなく放置していて釈然としないこともあるかもしれません。ですが、このまま放置しておいても大きな問題にはならないことが多いのです。

<手順3:優先順位を客観的要素から選定する>

・10年後の組織(または自分)にとって重要な問題であるか(長期的重要性)

・3年後の組織(または自分)にとって重要な問題であるか(中期的重要性)

・3日後の組織(または自分)にとって重要な問題であるか(短期的重要性)

・放置しておくと問題が広がってしまわないか(拡大性)

・すぐに解決しなければならないか、または期日が迫っているか(緊急性)

・その問題を解決すれば±0になるということだけではなく、相乗効果が予想されプラスに転じるものか(相乗効果)

・「費用対効果」またはリスクはどうか(コスト)

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などを基準に、◎=5点、〇=3点、△=1点、×=0点、など点数をつけてそれぞれの項目に当てはめると、客観的に評価がしやすい。

このように選定をすると、今、まさに取り組もうとしている問題が正しいのか、本当に必要なのかがわかり、組織や自分の未来にとって最良の選択ができるのです。PDCAその他、の問題解決手法もすばらしいものはたくさんありますが、この「ゼロ視点」とも言える、ラストプロブレムであるかどうかを客観的に選定するだけで、問題のモグラたたきを終わらせ、得たい未来を最短で得られるでしょう。

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