飛び交うキンドル日本上陸観測、“9月末説”の現実味

この発表会の内容を受けて、「日本の出版各社との交渉がいまだ難航しているのでは」と勘ぐる関係者もいる。

そもそも、アマゾンの主力であるネット通販事業では、「当日お急ぎ便」「無料配送」(それぞれ日本では2009年10月、10年11月に開始)など、アメリカ発のサービスは2年程度遅れて日本でも展開してきた。
 
 しかし、著作権管理や電子化コストなどがアメリカと根本的に異なるキンドルの日本展開は例外。07年12月のアメリカでの発売から5年が経とうとしているが、「すでに大きく遅れている以上、今回さらに遅れても何ら不思議はない」と業界は共通認識を持つ。

市場拡大の起爆剤に

もっとも、アマゾンが9月末開始にこだわっているのも事実だ。ある電子書店の社長は、「アマゾンは20日までにはコンテンツを準備してほしいと複数の出版社に打診している」と証言する。同社はアマゾンと直接交渉をする立場にはないが、社長自身が有力出版社幹部との交友関係が広く、9月末にかけるアマゾンの意気込みには十分な確証を得ているとみられる。

インプレスR&Dの調査によると、11年度の日本の電子書籍市場は、前年比3.2%減の629億円だった。10年の紙の書籍推定販売額が約8000億円(出版科学研究所)であることを考えると、電子書籍の割合は7%程度にとどまる。

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