飛び交うキンドル日本上陸観測、“9月末説”の現実味

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インプレスでは電子書籍市場の前年割れの要因を、「従来型携帯電話からスマートフォンへのデジタルコンテンツのシフトがスムーズに進んでいないことから、従来型携帯向け電子書籍市場(従来型携帯電話の公式コンテンツ「iモード」「EZweb」「Yahoo!ケータイ」における電子書籍カテゴリの売り上げ合計)の落ち込みを補完できていない」と見る。

電子書籍に詳しい野村総合研究所の前原孝章上級コンサルタントは、「デジタルコンテンツのジャンルで見た場合、音楽配信の有料購入者は、ネットユーザーの15%程度いるが、電子書籍では3~4%しか有料購入者がおらず利用者層が限られている。今後はユーザー層の裾野拡大が欠かせない」と指摘する。

10年ごろから再三唱えらてきた、キンドルの日本上陸観測。今回の“9月末説”は、以前と比べ、出版社側の意識変化や他社電子書籍端末の普及もあり、確度が高いと言えるだろう。世界で最も存在感のある電子書籍配信サービスが登場すれば、伸び悩む日本の電子書籍市場において、大きな起爆剤となることは間違いない。


9月6日のプレゼンで示されたキンドルの売り上げ推移(Kindle Books Sold)。紙の売り上げ(Physical Books Sold)を追い抜き、右肩上がりで上昇している

(二階堂遼馬、島田知穂 =東洋経済オンライン)

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