朝鮮半島「非武装地帯」で今起きていること

中立国監視委員会を知っていますか?

 4月1日、厳重に防備が固められた朝鮮半島の軍事境界線。松の木やバラの茂みに囲まれた小さな食堂から一歩出れば、鳥の鳴き声がプロパガンダをがなり立てる北朝鮮の拡声器と張り合っている。写真は3月30日、板門店の南北軍事境界線で警戒にあたる韓国兵士(2016年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[板門店(韓国) 1日 ロイター] - 厳重に防備が固められた朝鮮半島の軍事境界線。松の木やバラの茂みに囲まれた小さな食堂では、ステーキとアスパラガスのランチが提供されている。そこから一歩出れば、鳥の鳴き声がプロパガンダをがなり立てる北朝鮮の拡声器と張り合っている。

「ここは非武装地帯(DMZ)で一番のレストランだ」と、中立国監視委員会(NNSC)のスウェーデン師団を率いるマッツ・エングマン少将は語る。NNSCは、平和条約の代わりに休戦を維持するため、朝鮮戦争(1950─53年)後に設けられた。

スウェーデンとスイスの将校が駐留

当初は、北朝鮮側の代表としてポーランドと旧チェコスロバキアを含む4カ国で構成された委員会だったが、北朝鮮からわずか数メートルの場所に50年代に造られた兵舎には現在、スウェーデンとスイスだけが残っている。

50年代半ばには200人ほどが駐留していたが、現在はスウェーデンとスイスの将校がそれぞれ5人ずついるだけだ。

NNSCは毎週、非武装地帯内の境界をまたぐ兵舎でミーティングを行い、木箱を使って議事録を北朝鮮側と共有している。

次ページ北朝鮮はNNSCを無視
政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
改正対応待ったなし!<br>働き方と仕事の法律

同一労働同一賃金の本格化、中小企業でのパワハラ防止対策の義務化など、今年は重要な改正法の施行が目白押し。2022年に施行される法律の要点に加え、昨年の4月に施行された改正民法も総点検。改正ラッシュへの備えを万全にするための法律虎の巻です。

  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT