全米一!ロスを席巻する「絶品朝食」の破壊力

次に日本に上陸するのはどれ?

「LAは朝が早い都市だ」と、Animal(アニマル)やJon & Vinny’s など多くの人気店を手掛けるドトロは言う。「私たちの店も朝から賑わっている」。「朝が早い」というのは相対的な意味合いだ。ロサンゼルスのレストランの多くは、従来の営業時間には縛られず、朝食メニューを午後に提供している。

ロサンゼルスのシェフたちが朝食とブランチに取り入れているのは、あらゆるシーンの料理において目指しているものだ。ファーマーズマーケットで仕入れたフレッシュな食材に、緻密なテクニックを注ぐ。

「ハムは自分たちで保存加工している」と、妻と一緒にRépubliqueを経営するウォルター・マンツクは言う。「パンはその日の朝に焼き、バターはフランス産だ」

おしゃべりしながらじっくり味わう

シェフたちは伝統的なレシピにイマジネーションを加えて進化させている。Jon & Vinny’s やベニスのビーチから90メートルほどの所に位置するLeona(レオナ)では、ブレックファストピザを提供する。

「ちょっと手を加えた新しい朝食を作るのが楽しい」と、Leonaのシェフ、ニェシャ・アーリントンは言う。彼女が作るモーニングの料理は週末のブランチメニューに載っている。そのうちのひとつが「大人向けフロステッドフレーク」で、ダークラムで風味づけされた玄米プディングに、ブラウンバターで焼いたシリアルがトッピングされた一品だ。「自分で食べたいものを考えている」とアーリントンは言う。

こうした魅惑的な料理の数々と、店に長居する客に対するこの土地の寛容さが、クリエイティブな人々に向けた新しいスタイルのレストランを発展させている。

「目を覚まさせるのはコーヒーだけではなく、店の騒がしさも手伝っている」と、Républiqueのマンツクは言う。「ここは人々が話をする場所だ。みんなノートパソコンを持参する」。

そして、話のネタが尽きてしまっても、そこにはいつも朝食がある。

「ほぼすべての料理に半熟卵が乗っている」と、ブログ「ミッドタウン・ランチ」を運営し、「Food Is the New Rock」というポッドキャストのホストも務めるザック・ブルックスは言っている。「黄身が流れていればインスタグラムの『いいね!』の数が87%アップするだろう」

(執筆:Jeff Gordinier記者、翻訳:前田雅子)

© 2016 New York Times News Service

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