今は人生真っ暗でも必ずその次がある--『“司法試験流”勉強のセオリー』を書いた
伊藤真氏(伊藤塾塾長・弁護士)に聞く

──盛り込まれている勉強法は具体的かつ実践的です。

勉強の方法では、何より目指すべきゴールを明確に意識することが大切だ。勉強にはやり方がある。「能力×気力×方法論」という掛け算で表せると言っている。どんなに能力、気力があっても、勉強の取り組み方で失敗したら成果は出せない。

──たとえば記憶術では、アウトプットを意識せよと。

アウトプットを意識した記憶が何より重要だ。世の中で記憶術というと、記憶の量を増やすという、インプットの技術がもてはやされる。そうではなくて、どこで使う記憶なのか、アウトプットを意識することが大切だ。場合によっては消去してしまう、忘れる力も記憶をコントロールする技術に含まれる。

アウトプットを意識すると記憶情報の精度が違ってくる。身近な例でいえば、人の誕生日を覚えるにしても、彼氏ないし彼女、夫婦だとその日にちまで覚えていないととんでもないことになる。だが、部下の誕生日なら「今月おまえの誕生日だな」と言っただけで、気にかけてもらっているという印象を与えるだろう。

──その情報に感情を込めると記憶もしやすいといいます。

確かに、何かを覚えるときに使う場面を想像しながら記憶すると覚えやすい。

学習で勧めたいのは就寝前5分の記憶だ。この時間帯は記憶のゴールデンタイムだという。記憶は寝ている間に整理されて定着するらしい。寝る前に覚え、朝起きて意識的に再確認するといい。うちの塾でも、それを1年間以上続けてゴールを達成した人が多くいる。ビジネスパーソンでも、40代になって語学はもうきついというときに、寝る前に意識して覚えることを続けていくと効果が大きいという。

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