ゆめタウン、佐賀「最大旗艦店」に託す新構想 開店から10年、初めての増床で目指すもの
今年秋に増床する佐賀市兵庫北のショッピングモール「ゆめタウン佐賀」の工事が始まった。運営するイズミ(広島市)が「旗艦店」と位置付ける大型商業施設で、完成後は同社店舗で売り場面積、店舗数ともに最大となる。土地区画整理事業の核店舗として開店し、12月で10年。初めての増床で業種の幅も広げ、福岡都市圏を含む広域からの集客アップを狙う。
「アンカーテナント(核店舗)に選んでいただいてから地域とともに付加価値を生みだし、人口も増えてきた。拡大するニーズを満たす必要があった」。12日に現地で開いた起工式で、イズミの山西泰明社長は増床の理由を語った。
増床部は鉄骨3階建て(3階と屋上は駐車場)で、売り場面積約9千平方メートル。「3世代で楽しめる」をコンセプトに大型雑貨やインテリア、ベビー用品など約50の専門店が入る。
増床後は現店舗と合わせて5万8千平方メートル、207店舗に拡大し、同社既存店で最大のゆめタウン廿日市(広島県)を上回る規模になる。十字型のクロスモールが特徴の現店舗も改修。施設内を円状に回る構造にし、直営の食品売り場も地元産品を増やす。
周辺には住宅や飲食店、結婚式場、高校もできた!
投資額は約47億円。従業員は新たに約500人増やし、全体で約2300人となる。山西社長は「佐賀は独立した地域というより、福岡を含む広域の商圏と捉えている。魅力を高めるほど、佐賀以外の人にも来てもらえる」と誘客に自信を見せた。
ゆめタウン佐賀は2006年12月、四つの核店舗とテナントを結んだゆめタウン初のモール型店舗としてオープン。周辺には住宅や飲食店、公園、結婚式場などができ、佐賀清和中学・高校も移転新築した。
山西社長は2006年以降、同様の区画整理事業で進出した廿日市市などの例を挙げ、「人口減対策で各地が進めるコンパクトシティーのモデルとなり、自社のブランド力向上に貢献した」と、県内進出の効果を説明。オープン後の売上高の推移は「リーマンショックなど環境変化もあったが、ほぼ順調にきた」と振り返った。
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