佐賀のスーパーにセルフレジが急増する理由 人手不足解消にとどまらない、意外な効果も
佐賀県内の食品スーパーなどで、買い物客が自分で精算する「セルフレジ」の導入が広がっている。
有人のレジに比べて釣り銭のやり取りなどの時間が短縮でき、人件費も抑えられる。背景には慢性的な人手不足があり、利便性の向上とともに、省力化の観点から設置の動きが加速している。
「混雑はあまりないし、商品が少ないときは特に便利」。ゆめタウン佐賀(佐賀市)でセルフレジに並んだ30代の女性客は、かごに入った商品をひとつずつ、手慣れた様子で読み取り機に通し、買い物袋に詰め込んだ。
スムーズな精算を求める客
同店は、昨年2月にセルフ型を6台導入。当初は戸惑う客も多かったが、今では幅広い年代が利用する。
読み取り音はレジごとに犬や猫、羊などの鳴き声に設定され、楽しみながら利用する親子連れも目立つ。
「客が最もストレスを感じるのがレジの待ち時間。スムーズに精算できるかどうかが店を選ぶ理由にもなっている」と同店。少ない人数でレジ台数を増やせる利点を説明する。
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