佐賀のスーパーにセルフレジが急増する理由 人手不足解消にとどまらない、意外な効果も
支払いは現金のほか、自社のプリペイドカードやクレジットカードにも対応。来店客の約半数はいずれかのカードを利用しており、昨年8月のオープン後に同様のセルフ型5台を入れた系列スーパー「ゆめマートさが」(同)と両輪で、顧客の囲い込みを図る。
小売店の人手不足は深刻で、中でもレジ担当は敬遠されがち。おカネのやり取りに抵抗を感じたり、「知人に見られたくない」といった声も多いという。5年前からセルフレジを置くイオン佐賀大和店(同)は「最近は異業種になびく人も増え、セルフがないと現場が回らない」と話す。
働き方の改善にも寄与
導入効果は時間短縮や省力化にとどまらない。「買い物の中身を見られたくないという客にも人気」(同店)といい、有人レジを減らすことで、従業員が交代で休憩できるようになるなど、働き方の改善にもつながっている。
県内ではこのほか、ゆめタウン武雄(武雄市)が昨年4月に5台、マックスバリュ九州も昨年オープンした佐賀と唐津市の新店舗にそれぞれ6台設置するなどしている。
地場のスーパーモリナガ(佐賀市)は、店側が商品の読み取りや金額の打ち込みを行い、自動精算機で客が支払いを済ませる「セミセルフレジ」を6店舗に導入。今後、新たに2店舗に入れる。慣れた店員がバーコードを通すため、商品が多いほどセルフ型より早く、接客サービスの低下も抑えられるとしている。
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