知らないでは済まない、不妊治療のリアル お金、仕事との両立、両親のこと・・・

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Dさん: うちは金額も含めて人工授精は1回だけにしようと決めていました。エンドレスだと多分辛くなっちゃうから。金額的にはトータル100万円って決めてた部分はありますね。……けど、わからないです、1回やってみて、そこで次も。っていう意気込みになったかも知れない。

悩む人も多いと聞くけど…職場と不妊治療

Cさん: 私は上司に、素直に「不妊治療をするのでそのタイミングで休みを取らせてもらいます」って話しました。女性上司だったのもあって結構わかってくれて。私の会社は決まった月じゃないと休みが取れないんですけど、私が休もうとした時期は該当月じゃなくて。周りには「なんであの人この時期に休み取ってるの?」って言われたけど、「上司に許可とってます」って説明して。

Dさん: うちは男性上司2人だったんですけど、2人とも不妊治療して授かってて、それを知っていたので。

Aさん: それは言いやすいね。

Dさん: 1人の上司はほぼ私と同時期に治療してて、同時期に出産だったんですよ(笑)。だから、言っても大丈夫だなと思ったし、むしろ言わない方が自分がやりづらくなるなって。事前に「突然のお休みを頂くこともあります」とか伝えていたので、わかってもらいやすかった。主人が同じ会社っていうのもあったし。

Bさん: 私は社員ではなかったんですけど、結婚するまで社員として勤務していたところに、また来て欲しいと言われて。その頃は治療を始めていたので、先に治療のことも話して、その時は休ませてもらえるっていう条件でパートを始めました。

Aさん: 私は会社員じゃなかったので自由はありました。だから誰に報告しなきゃいけないわけじゃないんですけど……職場に行くとみんなにグチを聞いてもらったりして。今日、医者にこんなこと言われたとか(笑)。仕事をしていたことで精神的に、すごい気分転換になりました。仕事してない時はヒマさえあれば、ネットサーフィンしていたんですよ。私のホルモン値はコレだけど、妊娠する確率高いのかなとか検索キーワードに入れて毎日見たり、1日2回も妊娠判定薬で確認したりして。気持ちがそこに集中しがちなので、仕事をしている方が良かったとは思います。

――仕事をするっていう意味ではそういう気持ちの発散方法もあるのかも知れないですね。Aさんみたいに、職場で上司以外に会社でそのことを知っている人はいましたか?

Bさん: 私は少人数の職場だったので、全員知ってましたね。

――隠すか隠さないかって悩むところでしたか?

Bさん: 隠していると正直に話さないといけない時に困るので、それだったら最初からオープンにしちゃった方が楽だし、私はこういう状態だからわかってもらったほうがいいかなと、最初に腹をくくってました。

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