知らないでは済まない、不妊治療のリアル お金、仕事との両立、両親のこと・・・

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――この言葉はいっちゃダメっていうのは?

Dさん: どっちが悪いって定義すること。原因究明じゃないけど、あなたのせいで出来ないとか、向こうからもお前のせいだ!みたいなのは言っちゃいけないと思うなー。

Cさん: 私は旦那の結果を見た時、どう伝えたら今後2人で頑張ってやっていけるかなって考えて伝えたりしました。やっぱり“どっちが原因”ではなくて、何かしらの原因があるかもしれないけど、そこは2人で乗り越えるって決めたからこそ、そこはお互いケアしなきゃいけないよねっていうのは言わずもがなあったのかなって。数字が出てても、確実にどっちっていうのはないと、個人的には思っているし、いろんな要因が重なってたまたま出来ないってなっているだけだから。

――数値の問題も1回で突き止められるものでもないですしね。

Aさん: 自分のホルモン値も結構そうですよね。

言われて嬉しかった言葉

――言われて嬉しかったことはありますか?

Cさん: 私は旦那の方から「不妊治療に行ってみたらいいんじゃない?」って言ってくれたのは、今思い返すと嬉しい事だったなって。

Dさん: 私は、もし出来なくてもこんな楽しいコトとかあんな楽しいこととかしようよっていう提案をしてくれていたのが気分的にすごく楽だった。うちは体外受精は1回までと決めていたので、それでもし出来なければ諦めようとしていた。そのカウントダウンが進んできて沈んでいた頃にその言葉をかけてくれたので。先の見えないトンネルを進んでいるところに「そうだよね」って思える言葉で。「もし出来なかったら毎年海外旅行にいってやる!(笑)」とか楽しいことを考えられるように切り替えさせてくれたのは嬉しかったな。

Bさん: うちは「二人でもいいよ」って言ってくれたことかな。治療は女性が大変なので「頑張ってくれてありがとう」って言ってくれたり。感謝の言葉を言ってくれると頑張ろうって思えるし。

Dさん: 主人と話してて、ちょっと気が楽になった言葉で「出来て産むことがゴールじゃないからね」って。そんなこと考えもしてなかったんで、この人なんで冷静にそんなことが言えるんだろうって思いました(笑)。

――女性は感情的に物事を見てしまいますが、男性は冷静に先まで見据えていてくれているのはありがたいですよね。

Dさん: その時はその一言に救われましたね。

Aさん: 皆さんの話を聞いてうちの夫には気遣いがないなって思いました。まぁ自分もなかったけど(笑)。……嬉しい言葉はなかったけど、いざ治療を始めると、あまりうるさいこと言わなかったのは良かったかな。体外受精にステップアップするときも、他の病院に転院するときも、旦那さんには何の相談もなく、言ってたんたですけど(笑)。その前に「病院の先生と合わない」とか話をしてたので、「そういえば言ってたね、明日変えるんだ」って。私の無理強いに文句言ったりとかないので、そこは感謝しています。体外も何回やるのか聞いてこなかったし。

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