ラブホテルの最前線は、どうなっているのか 日本独自の「愛の拠点」に海外からも熱視線
まだ存命でも、修繕もままならないところも少なくない。とはいえ、近年はSNSの普及に伴い新たなニーズが生まれているともいう。
「アニメのコスプレ撮影では背景にこだわる人が多く、非日常感たっぷりのラブホは最高のロケーションセットになります。休日になると、女性同士がコスプレの撮影目当てで来たりして、利用者が増えているところもあります」
2020年の東京オリンピックに向けて、外国人観光客のためにも昭和なラブホを存続させたい、と村上さんは語る。村上さん推奨の3軒の、時代を超えた極上“アート”ぶりをご覧あれ。
コンテンポラリー・モダン篇
ラブホテル評論家・日向琴子がおすすめするコンテンポラリー・モダン篇-1
東京都大塚
男性へのサプライズに好適
デザイナーズマンションを手がけるデザイナーが設計。客室にはル・コルビュジエ、イサム・ノグチなどの世界的なデザイナーの家具が使用される。「お気に入りは、開放的なテラスとバスルームがあるメゾネットタイプの806号室(写真)。エスコートしたなかで、このホテルが嫌いという男性に出会ったことはありません!」。
ラブホテル評論家・日向琴子がおすすめするコンテンポラリー・モダン篇-2
東京都国立市
ラブホなのに本格派レストラン
料亭を営んでいた一族が経営するホテル。コンシェルジュ、シェフ4名、パティシエが常在しており、本格的な食事が楽しめる。「飲食だけで月450万~550万円を売り上げるなど、折り紙付き。今はなき伝説のバー六本木『ディープブルー』の設計士が手がけたウェイティングバーに寄ってからお部屋に行くのがおすすめ」。