ラブホテルの最前線は、どうなっているのか 日本独自の「愛の拠点」に海外からも熱視線

拡大
縮小
昭和遺産? それともコンテンポラリー・モダン?
外国人観光客からも注目度が高いという日本ならではの個性的な、LOVE&SEXの拠点であるラブホテル。文化遺産的な価値をもつ老舗から、ビジネス使いも可能な最新施設まで注目すべきラブホテル6軒を公開する。

一度は試したいレトロなラブホ

当記事は「GQ JAPAN」(コンデナスト・ジャパン)の提供記事です

バブル時代に贅沢の限りを尽くしてつくられた昭和のラブホテルは、外国人観光客たちの人気スポットだ。ホテルオーナーの煩悩や性的妄想がそのままカタチとなった、巨額を費やした豪華絢爛なインテリアは、もはや再現するのが困難。まさに消え行くアートである。映画のロケ地として使用されることも多い。

「昭和なラブホテルを文化遺産として残したい」と語るのは『ラブホテル・コレクション』の著者であり、映画監督の村上賢司氏だ。

「たとえば千葉県『ホテルブルージュ』は総工費36億円の物件です。イタリア直輸入の家具など、高級品が惜しみなく使われています。しかし部屋に入った瞬間、爆笑してしまうはず。“あそこ面白いらしいよ”という理由で男性たちが女性をラブホテルに誘う際のフックになりますからね。バカバカしくもおもしろい“昭和なラブホ”は、巨額を費やして採算度外視でお客さんを愉しませようとする、そのパワーが魅力なのかもしれません。バブルを知らない世代でも、当時の雰囲気を体感できますから」

そんな昭和なラブホテルも、しかし、激減中である。

次ページ映画監督がおすすめする昭和遺産篇
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT