7)道南いさりび鉄道の英語名は・・・
津軽海峡線(江差線)の木古内~五稜郭間は、北海道新幹線の並行在来線となるため、JR北海道から切り離されて第3セクター鉄道に転換された。名称は道南いさりび鉄道。ところで、その英語名はSouth Hokkaido Railway。「いさりび」は英訳されていないが「どうなん」だろう?
青春18きっぷ所持者は、「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」を購入すると、北海道新幹線奥津軽いまべつ~木古内と道南いさりび鉄道を通り抜けることができる(途中下車はできない)。なお、全線電化区間ではあるけれど、道南いさりび鉄道の列車はすべてJR北海道から譲り受けたキハ40系ディーゼルカーで運転される。うち2両は「ながまれ号」として観光団体列車用に改装された。
8)並行在来線とならなかった津軽線
北海道新幹線新青森~奥津軽いまべつ間は、JR津軽線が並走しているが、新幹線はJR北海道、津軽線はJR東日本と所属が異なるため、並行在来線とはみなされない。それゆえ、北海道新幹線開業後も、従来通りJR東日本の路線として存続する。
もっとも、特急スーパー白鳥、白鳥は全廃、急行はまなすも廃止となり、普通列車と貨物列車だけが残る。なお、カシオペアは臨時団体列車として存続の見込みだが、運転日は大幅に縮小されるであろう。
3本のレールが並ぶ青函トンネル
9)青函トンネルの3線軌条
北海道新幹線の新中小国信号場から青函トンネルを経由して木古内までの間82.1kmは、在来線との共用区間となり、狭軌1067mmと標準軌1435mm双方の車両が通行できるよう3線軌条となっている。3線軌条は、秋田新幹線が走る奥羽本線、箱根登山鉄道、京急逗子線の一部区間に存在するが、これほどの長距離が3線軌条となっているのは珍しい。
10)北海道新幹線、車窓の見どころはあるか?
新函館北斗から木古内に向かって乗車すると、しばらくして左手に函館山が見えてくるのがハイライトだ。やがて8kmを越える渡島当別トンネルなどいくつものトンネルを抜けると津軽海峡が見えてくるが、背の高い防音壁に阻まれて海が見えるのは一瞬である。
東京から新函館北斗まで最速4時間2分で結ぶ北海道新幹線。乗ってみれば様々な発見があろう。またそれぞれの停車駅から在来線や第3セクター鉄道を利用して鉄道旅行を続ければ新しい乗り継ぎ方法や魅力が見つかると思われる。乗ったからこそ分かる楽しみを求めて旅を続けたい。
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