まだまだある!JRと私鉄の競合区間10選 全国各地で展開する「サービスバトル」

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JRと私鉄が競合している区間は全国に数多くある(写真:ふじん / PIXTA)

3月7日掲載のJRと私鉄の競合する区間を比較した10選が大好評で、他の競争区間もぜひ取り上げて欲しいとの要望が多数寄せられたので第2弾をお届けしよう。今回は全国各地のややマイナーと思われる競合区間についても取り上げた。なお、前回同様、運賃は正規料金で紙の乗車券購入の値段である。

まずは、首都圏から――。

好敵手!! ロマンスカーvsグリーン車

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1)東京駅周辺から小田原へ

こう書くと、東京~小田原のJR対新宿~小田原の小田急を思い浮かべる人が多数だろう。そこでへそを曲げて、東京駅周辺から小田原に絞って考えてみよう。JR以外の選択肢としては、近年行われている東京メトロへの小田急ロマンスカー乗入れ、すなわち大手町駅に発着する「メトロはこね」がある。

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小田原に到着したロマンスカーMSE。東京メトロ千代田線に乗り入れる列車もある

平日は1往復だけだが、千代田線大手町駅10時05分発(北千住発は9時49分)「メトロはこね21号」に乗ると、小田原着は11時33分。運賃1030円、特急券1100円、計2130円でロマンスカーMSEの優雅な旅ができる。

一方JRは、東海道新幹線だと、9時56分か10時26分発の「こだま」に乗れば、10時31分着、11時01分着で所要時間35分とさすがに速い。運賃は1490円、自由席1730円、計3220円。在来線利用だと、10時02分発の東海道本線熱海行きで11時27分着。運賃のみで1490円、グリーン車を利用すると980円加算される。新幹線は別格として、小田急MSEと在来線グリーン車はなかなか良い勝負だと思う。

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