同じ形でも「北海道らしさ」が
1) H5系はE5系とどこが違う?
北海道新幹線を走る車両は、これまでも東北新幹線を走ってきたE5系とJR北海道が新たに用意したH5系である。ほぼ同じタイプの車両だが、細かく見ていくと違いがある。
まずは外観。車体の上半分が緑、下半分が白という塗装は同じだが、ストライプの色は、E5系がピンク、H5系は彩香パープルという薄紫色だ。ラベンダー、ルピナス、ライラックといった北海道ゆかりの花々を想起させる色と言えるだろう。
また、ドア付近に描かれているシンボルマークは、E5系が「はやぶさ」を思わせる鳥を図案化したものだった。一方、H5系も北海道に飛来するシロハヤブサをイメージしつつ北海道の地図をも連想させる独特のものとなったので、ホームに停まっていればすぐにH5系と分かるだろう。
車内では中央の通路に注目したい。E5系普通車は、黄色系の縞模様で、これといった特徴はなかったが、H5系は、雪の結晶を図案化し北海道らしさを表している。また、ドアの内側(車内側)は緑に塗られていて、これはJR北海道のコーポレートカラーである。
2)「サッポロクラシック」が飲めるグランクラス
グリーン車よりワンランク上、航空機のファーストクラスに相当するグランクラスは、すでに東北新幹線と北陸新幹線で編成に組み込まれているが、北海道新幹線でも導入される。
とくに新函館北斗駅発の列車では、和軽食や洋軽食(サンドイッチ)、おつまみに北海道産の素材が使われたり、ビールではサッポロクラシックが用意されたりと、北海道らしさを強調している。もっとも、開業日からの期間限定のものもあるようだ。これまでのグランクラスよりも長い時間となる4時間を越えての利用は乗る甲斐があると言えるだろう。
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