密着!「意識高い系」が励む爆裂トレーニング 身体を鍛える!東京ファイトクラブ<1>
クロスフィットの人口自体が日本にはまだ少ないですし、店舗も13店舗ほどしかありません。世界全体では13,000店舗くらいでしょうか。爆発的に人気が出てきているものの、毎年米国で開催されているリーボック・クロスフィット・ゲーム(※)に日本人が出られるには、道半ばです」
1時間のトレーニングを終えた後、ビクトル氏はそのまま会社に向かう。
現在、大手総合商社のアグリビジネス部で南米における肥料業界のM&A案件を担当する傍ら、労働組合の東京支部副支部長として組合員の福利厚生や親睦形成、ワークライフバランスの向上に努めている。
◆12:00PM
「良いものを食べなければ、健全な身体と精神は宿らない。」と、日ごろから口にするものには気を付けている。栄養学から学んだ知識を基に、摂取する栄養素のバランスを考え、カロリー過多にならないよう、基本的に夜は外食をしないそうだ。
愛する人も、力がなければ守れない
クロスフィットの過酷なトレーニングメニューをこなしていくには、屈強なメンタルが必要なのは言うまでもない。しかし、常に同じ意識レベルを維持してきたわけではないという。自分を変えるきっかけとなったのは、2年前。ある女性との出会いだった。
「実は、その子は死に直面していました。ただ、僕は付き添うことしか出来なかったんです。愛だけでは大切な人を守ることは出来ないし、経済的・精神的な自立と、自身の健康があって初めて家族や恋人を守れることを実感しましたね。自分の力で出来ることを増やしていきたいと思うようになったし、健康や時間の遣い方に対する意識が変わったのはその時からです」