坂上忍の魅力は「芸能界No.1の営業力」にある 「毒舌キャラ」はカモフラージュか?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
坂上忍さんの姿勢には多くの学びがあります(写真は2014年2月に開かれた自著『偽悪のすすめ 嫌われることが怖くなくなる生き方』(講談社+α新書)の出版イベント、読売新聞/アフロ)

子役として活躍していた姿は、はるか記憶の彼方へ。2012年の再ブレイクから約4年が過ぎ、坂上忍さんはテレビでその姿を見ない日はないほどの売れっ子になりました。

主なレギュラー、準レギュラー番組だけでも、朝の『ノンストップ!』(フジテレビ系)、『ワイドナショー』(フジテレビ系)。昼の『バイキング』(フジテレビ系)。夜の『有吉ゼミ』(日本テレビ系)、『あのニュースで得する人損する人』(日本テレビ系)、『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)、『くりぃむクイズ ミラクル9』(テレビ朝日系)、『クイズやさしいね』(フジテレビ系)。深夜の『アウト×デラックス』(フジテレビ系)など、朝・昼・夜・深夜の全時間帯に出演していることが、その活躍を物語っています。

坂上さんに対する世間のイメージは、「毒舌」「潔癖」「酒とギャンブルが好き」「離婚」など、一般的に「良くない」とされているものが多いのですが、筆者の見立てはそれとはまったく逆。すべての人や番組と向き合う「良い」イメージが強く、どの企画も盛り上げようと努める姿は、“芸能界No.1営業マン”に見えます。

坂上さんが“芸能界No.1営業マン”である理由はどんなところにあるのでしょうか? そして、どんなスキルとメンタルを持ち、どんなアクションを起こしているのでしょうか?

視聴者の立場から大きなリアクション

国民的番組『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の終了を受けて、2014年4月にスタートした『バイキング』。坂上さんは月曜MCを担当していましたが、1年後の2015年3月末からは月~金の全曜日MCとなり、今では「お昼の顔」という印象が定着しました。

『バイキング』は、グルメ、健康、家事、旅、旬の話題など、あらゆるジャンルのコーナーを扱う生活情報バラエティー番組。全ジャンルのコーナーに対応し、それぞれの企画を盛り上げなければいけないMCの責任は重大です。

番組を見ていて気付くのは、坂上さんが「わからないから教えてよ」というスタンスで、リアクション中心のMCをしていること。たとえば、健康の専門家が話をすると、「ホントに?」「スゴイ!」と合いの手を入れたり、「どうせこうなんじゃないの?」「ウソだ!」と疑ったりして、視聴者の立場から企画を進めようとしています。

次ページ坂上さんがすごいのは「本音の出し入れ」ができる
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事