想定外の出費&収入減を甘くみると危険です

2年程度の生活費をキープしておけば安心

いちばん怖いのは病気です。何しろ、病気は治療にいくらかかるかわかりませんし、ガンの場合だと、治療した後もいろいろおカネが必要になるからです。

治療に必要な金額はいくら?

たとえば胃ガンに罹ったとしましょう。ステージはⅡ期です。この治療に必要な金額は、いくらになるでしょうか。「がん治療費.com」というサイトを用いて試算してみました。

すると、「定型手術+再発予防薬物療法」で1年目にかかる治療費は、手術が128万1318円、その後の検査や術後薬物が合計99万3550円で、総額が227万4868円になります。

もちろん、その全額を自己負担するのではなく、高額療養費制度を用いることによって、負担額をある程度軽減させることができます。たとえば、年収350万円以上770万円未満で、70歳未満の被保険者の自己負担限度額は、次の計算式で求められます。

8万0100円+(10割相当医療費-26万7000円)×1%

これを前出の胃ガンに罹った方の治療費で計算すると、1カ月目は手術にかかった128万1318円を対象にして高額療養費を適用しますから、
8万0100円+(128万1318円-26万7000円)×1%=9万0243円
となります。

ただ、2カ月目以降は検査や術後薬物のみですから、高額療養費の対象にならないケースもあります。たとえば、2カ月目に掛る治療費が15万円だとすると、

8万0100円+(15万円-26万7000円)×1%=7万8930円

通常の健康保険で3割負担だと、

15万円×30%=4万5000円

つまり自己負担は、高額療養費の上限より少ないので、この制度は使いません。

次ページ治療費と収入減のダブルパンチ
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