ハンス・ヴェストベリ エリクソン次期CEO--ソニーと合弁する携帯電話は厳しいが、利益を出せるようにしたい
--CEOへの任命は驚きだった?
もちろん。でも、世界で最も大きい通信インフラ会社のCEOになることは、僕にとっても非常に大きなこと。数週間前に取締役会から「(CEOに)興味があるか」と打診されて「もちろん興味がある」と答えた。
--世界各地に赴任した経験があるようだが、日本で仕事をしたことは。
日本に住んで仕事をしたりしたことはないが、過去何度も出張で訪れている。顧客やパートナーもいるので、僕にとってはなじみの深い国だ。
--日本でのビジネスはエリクソンの収益に貢献している?
日本でも利益を出すためにビジネスをやっている。現状、携帯電話市場は厳しいが、日本でのビジネスについてはハッピーだ。
--ソニー・エリクソンの携帯端末事業は現在、とても厳しい状況にある。
もともと、ハンドセット事業で苦戦をしていたエリクソンとソニーという2社が一緒になったことを忘れてはいけない。一緒になったことで非常にすばらしい相乗効果が生まれ、これまでも多くの利益を出してきた。ソニーとは互いに支え合っている。今は厳しいが、これからも2社で協力して、何が何でもまた利益を出せるようにしたい。
--(ソニー・エリクソンの)持ち株売却に関するうわさもあるが。
うわさはうわさ。僕にとっては(ソニーは)非常に大事。今でも同社の経営と経営陣をサポートすることに力を注いでいる。うわさはあまり気にしていない。