2位は前年5位から浮上したダイキン工業(総合得点3711点)。成長性948点、収益性885点、安全性879点、規模999点。エアコン世界首位の同社は海外での売り上げも好調。2015年3月期に続き、2016年3月期も最高益更新の見込み。1位富士重との61点差をどこまで追い上げることができるか注目だ。
3位は31位から上昇した村田製作所(同3704点)。世界トップのセラミックコンデンサーが柱の同社は成長性940点、収益性893点、安全性975点、規模896点と成長力の高さでトップ3入りを果たした。2015年3月期は初めて売り上げ1兆円を超え、最高益を更新。2016年3月期も増収増益予想と上位3社はいずれも絶好調だ。
4位は前年10位から上昇したファナック(3687点)。工作機械用NC(数値制御)装置世界首位の同社は成長性835点、収益性910点、安全性997点、規模945点とバランスよく得点した。ただ、2016年3月期は減収減益となりそうで上位陣とは少し差が出てきそうだ。
デンソー、マツダ、ブリヂストンなど自動車関連強い
5位は前年6位のデンソー(3684点)。成長性838点、収益性889点、安全性958点、規模999点と安全性、規模の高得点でランクアップした。6位は前年4位の大塚ホールディングス(3671点)。成長性812点、収益性894点、安全性966点、規模999点とすべて前年より若干の得点ダウンで総合順位もわずかに落ちた。
7位は前年549位から急上昇したマツダ(3655点)。成長性1000点、収益性883点、安全性773点、規模999点。2012年3月期の1077億円という巨額の赤字が今回から3年平均の対象外となり、新車販売好調によるここ数年の好業績とあわせてランキング急上昇となった。以下、8位クボタ(3653点)、9位信越化学工業(3641点)、10位ブリヂストン(3637点)と続く。
前年まで4年連続トップだった国際石油開発帝石は19位までランクを落とした。原油安の影響で2015年3月期の売上高は1兆1712億円と前期比12%減、営業利益も5348億円と同27%減となった。このため、成長性は前年の834点から725点と100点以上ダウン。収益性、安全性も悪化し、長年維持していたトップ10圏外に落ちた。
同じく前年2位のヤフーも成長性、収益性の得点ダウンで11位となった。利益率で劣るアスクルの連結化で今後、売上高営業利益率、ROEなどは低下しそうだ。IFRS導入でM&A拡大での「のれん」償却は不要だが総資産、自己資本は増加する。2016年3月期は「企業結合に伴う再測定益」で営業利益が596億円かさ上げされているが、継続的に利益拡大できるかが今後の課題になりそうだ。
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