なぜ中途入社組は重要な仕事を任されるのか それは不公平ではなく、当然のことである

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目先の業務や日々のルーチンを回すことだけが仕事だと思っていませんか。最後に勉強をしたり、業務以外の場所でご自身の仕事能力を高めることをしたのはいつでしょうか。

どの会社でもそうですが、もはや待っていれば誰かが上に引き上げてくれるわけではありません。自分自身の工夫と努力で上に行くしかないのです。

現在の会社に今後も勤務されるのであれば、会社が目指す方向性をきちんと確認し、その中で自分として強化すべき知識は何か、どんなことを経験すればその成長の一翼を担える人材となるか、を考えてみてください。

そのうえで、会社に提供されるのを待つのではなく、自主的に知識の取得や社内における事業提案や改善提案をしていくべきです。繰り返しですが、会社は社員の成長を悠長には待ちません。自分からアクティブに成長し、成長の結果を発揮していく必要があるのです。

チャンスはある!

では、そうすることで中途入社組に代わりうる人材になれるのか。チャンスはあります。

会社としても、外部からの採用には不確実性が伴うものです。どんなに優秀な人であっても、環境がマッチするとはかぎりませんから、どこでも結果を出せるわけではありません。

したがって、すでに会社の環境になじみ、実績もわかっている既存の社員の抜擢のほうが、外部からの採用よりも、少なくとも環境によるミスマッチのリスクは低いわけです。であれば、岡田さんの頑張り次第ではチャンスは巡ってきます。

「いいなぁ」という気持ちだけで終わってしまうのか、それとも具体的行動で「よい」状態に自分を持っていけるのか否かは、岡田さん自身にかかっています。

30歳手前とのことですから、仕事も人生もまだまだこれからです。自分の運命を受け身ではなく、自分で切り開き、何をすべきかを考え奮闘していきましょう。応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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