LOHACOはアマゾンや楽天と何が違うのか 米国流とは全く違う「ネット通販」のかたち

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年率約70%で成長する個人向けネット通販「LOHACO」。運営するアスクルの岩田彰一郎社長兼CEOは「LOHACOは、アマゾンや楽天とは考え方も仕組みも全く異なる」と言い切る

LOHACOでは、ビッグデータを活用したマーケティング・プラットフォームに注目している。もともとビッグデータはお客様のものだから、お客様のために役立てていきたい。「何を探していらっしゃるのか」「なぜ買っていただけなかったのか」などをメーカーとともに個人情報を含まない購買情報を分析・共有することで、お客様が本当に欲しいものにさらに近づいていく。

そのためにさまざまなパートナーと連携して、次の商品開発やマーケティング、顧客創造に生かしていく。このエネルギーこそが、LOHACOの最大の強みだ。

顧客目線でデザインも売り方も変わる

その実践の場といえるのが2014年につくった組織「LOHACO ECマーケティングラボ」だ。日本を代表するメーカーが私たちの考え方に賛同してくれ、今では55社が参加している。ここでは、企業の枠を超えてさまざまなマーケティングを展開している。現在3期目スタートを控えており、来期は100社超の参加を見込んでいる。

――LOHACOのキーワードは「自由」「オープン」「共創」だそうですね。他社に開放された「プラットフォーム」だと、具体的にどんなイノベーション(革新)が起きるのですか。

オープンプラットフォームやオープンイノベーションの実践の場では、お客様との向き合い方や商品の作り方、販促の仕方も大きく変わる。わかりやすいのがデザインだ。メーカーにとっての良いデザインとは、店頭で目立つもの。だが、お客様から見れば自宅に置いてしっくりくるものだ。

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