「ミッションインポッシブル」を制す人の思考

「すべて織り込み済み」な人は誰よりも強い

さらに付け加えると、発生してしまった問題は、時間とともに解決が難しくなっていきます。たとえば、マッチの火を消すくらいならコップいっぱいの水で消す、足で踏んで消す、空き缶に放り込んで消す……など解決策はたくさんあり、いずれもそれほど手がかかりません。しかし、それを放置して火が広がってくると、大量の水や消化器、最終的には消防車の出動など火を消す手段が大変になるだけでなく、被害を受けた人や家具、建物の修復など対応範囲も広がり複雑になります。

こうならないためには、最初にどれだけリスクを想定してコントロールし、顕在化させないようにするか。仮に顕在化して問題になった場合でも、初期段階で気づき、対策をあらかじめ準備しておくかが重要なのです。

では、リスクマネジメントとは具体的に何をするのかをご紹介します。

リスクは避けるだけでなく、想定して「制す」

まず、リスクマネジメントは以下の4つのステップで行います。

リスクマネジメント 4Step
Step1:関係者でリスクを洗い出す
Step2:リスクの発生可能性と影響を評価する
Step3:対応策と誰が担当かを決める
Step4:リスクの変化を監視する

 

まず、Step1では自分だけではなく、関係者も含めてできるだけたくさんのリスクを洗い出します。ここで漏れていたら意味がありませんので、あらゆるリスクを多面的に探すためにも、他者の視点が重要です。自分では大したリスクはないと思っていても、念のため「この仕事で起こりそうなまずいことって何かありますか?」と聞いてみると、「うーん、そういえば、あのケースで起きたことなんだけど……」、「あの部長はこういう点はかなりシビアに見るから、地雷踏まないようにしたほうがいいかもね」など自分が思うよりもたくさん教えてもらえたりします。

よく「想定外のことが起きてしまった」という問題発生後の説明(言い訳?)がありますが、自分ひとりが見える範囲だけでリスクを洗い出すこと自体が実は大きなリスクであり、「想定外」を増やしてしまうことになります。ここでは些細と思われることでも洗い出しておきましょう。

次ページそれぞれのリスクを三段階に分けてみよう
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