中高一貫校・本当のお買い得校ランキング--入りやすくて、しかも中高6年間で学力が伸びる学校はここだ!《本当に強い中高一貫校》
ランキング上位を見ると、西日本の学校が多いことに気づく。MARCHと関関同立の難易度に大きな差はないのだが、合格者合計は関関同立のほうが多い。そのため、関関同立への合格者の多い近畿圏の学校が上位進出しやすかったようだ。
ところで、10位の大阪桐蔭は、中学入学時の偏差値が6年前に比べて8ポイントも上昇した。東大・京大合格者が43人と、ランキング上位では群を抜いた実績。しかも年々合格者が増えており、それにつれて偏差値も右肩上がりだ。そのほか上位50校では、偏差値10ポイントアップが19位・桐蔭学園中教、28位・佐久長聖、42位・市川で、9ポイントアップが40位・栄東となっている。いずれも合格実績がうなぎ上りで、特に東大合格者が増えており、注目度も高くなってきている。
とはいえ、三田学園を除く9位までの学校を見ても、今年の偏差値が6年前に比べて上がっていないところが多い。入りやすくて、6年間で学力を伸ばしてくれる学校こそ、本当のお買い得校といえるだろう。
京大経済合格が平均レベルの灘
一方、開成や灘など東大合格者ランキングで上位を占める一貫校は、中学入試での偏差値が高い。たとえば、灘の中学入試での偏差値は70。大学入試で難易度が70というのは東大・理�に相当する。そうなると理�に全員合格して、初めて学力伸長度が±0ということになる。もちろん、それは不可能だ。
ただ、卒業時偏差値ランキングにあるように、灘の卒業時偏差値は62・5。京大の経済、工などが62だから、それより高い。さらに2位の東大寺学園、3位の聖光学院、4位の開成など、上位8校は60以上であり、大変高いレベルにある。卒業時偏差値は、まさに大学進学の総合力を表しているといえよう。
次ページ以降にランキング
■学力伸長度ランキング
・1~20位
・21~40位
・42~60位
・62~83位
■卒業時偏差値ランキング
・1~24位
・26~50位
・54~74位
・78~100位
※写真は本文とは関係ありません