常見陽平(以下、常見):中川は昔から「行列に並ぶヤツはバカ」って主張しているよね。
中川:だって、ただの自己満足でしょ? 行列に並ぶヤツらはもちろん、それをツイッターやFacebookに書き込むヤツはもっとそうだと思う。
赤木智弘(以下、赤木):SNSが普及してから鬱陶しいファンが可視化されたよね。
常見:エピソード7の公開前後も40~50代のSW知識自慢大会がFacebookで繰り広げられたな。
中川:そういうマウンティングをしてくる輩がずっと嫌いなわけ。いいか、オレが観るべき映画を3つ教えてやる。まずは、トム・ハンクス主演の『ビッグ』、次は『コン・エアー』、最後は『セブン』。 そして、オレが一番好きな『ターミネーター2』だ!!
赤木:3本じゃないよ(笑)。
中川:いいんだよ細けえ事は。映画は確かにいいものです。でも、マニアがうるさい映画はクソ! これがオレの主張です。
「ガルパンを複数回観た自慢」の気持ち悪さ
常見:マニアが作品をダメにするところはあるよね。僕は「アラフォー男子よ、普通にコンテンツを楽しめよ」と言いたい。僕らの世代が、作品の間口を狭くする老害になっている。
中川:そうだな。2009年にマイケル・ジャクソンの急死を受けて、映画『THIS IS IT』が公開されたじゃん。当時、あの映画を何回も観るファンが出てきて、上映が終わった直後に毎回スタンディングオベーションをするわけ。オレがバルト9で観た時も3人ぐらいそんな客がいて、ほかの客はポカーンなの。その温度差が嫌いなんだよ。
おおた:いたねえ。
中川:観ているファンが痛すぎて、作品を嫌いになることもある。同様に、オレは阪神タイガースが大好きだが、阪神ファンは苦手なんだよ。
常見:これは友人のミュージシャンが言っていたことだけど、各々が好きにライブや作品を楽しめばいいと思うんだよね。「この曲は一緒に振り付けしないとダメ」とかって面倒くさいじゃない。ひとつの様式に合わせないと「真のファンじゃない」みたいな風潮はよくない。
赤木:最近だとアニメの劇場版に同じ傾向を感じた。『ラブライブ!』『ガールズ&パンツァー』とか。「たくさん観たヤツほど偉い」みたいになっているけど、そんなの関係ないよ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら