外資系証券マンが抱える婚活の深い悩み 東京の「婚活事情」最前線<6>
「自由=何をしてもいい」ではなく、「自由=自分で選択し責任をとること」だとどこかで聞いたことがある。
ただでさえ誘惑の多いこの都会で、哲哉のようにエリートで顔の良い男はどこまでも需要が高く、飽きられることは当分ない。夜の街や知人友人からしても、この男がいるだけでその場は華やぎ、女たちのテンションは上がる。彼らは哲哉を甘やかし、煌びやかな生活を与え続ける。女も選びたい放題だ。
「けじめをつける」ことが難しい哲哉のような男たち
女は年齢による市場価値低下によって否応なしに落ち着くことが多いが、逆にそれがない男にとって「けじめをつける」という選択はかなり難しいのではないだろうか。それが幸か不幸なのかはわからない。
都会に甘やかされる哲哉のような男はたまに見かけることがあるが、流され埋もれていく者とそうでない者に分かれると思う。
流される者とは、いい歳になりたとえ既婚であっても夜の都会にどっぷりと浸かりいわばパーティピープルのようになるもの。そうでない者はどこかの節目でそれを卒業し、そうでなくなるもの。
何度も言うように流される者を批判する気はないが、哲哉自身が先述した「カッコ悪くない男」に成長するためには、絶え間ない誘惑を振り切るための、相当な強い意志と男気が必要なはずだ。
このまま遊び人として夜の街にどっぷりと浸かった男になるのか、引き際を見定め上手くそんな世界から出ていくのか。都会にどうなじみ、または折り合いをつけ、ライフスタイルを選んでいくのは本人次第だろう。
若く美しい青年が東京というこの大都会でどのような人生を歩むのか、外野にとってはただただ見物である。
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