北海道に彼氏を残し上京した23歳女子の悩み 合コンの誘いに揺れる乙女心

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地元北海道に恋人を残し上京した希。仲のいい同期もできて順調のようだ
北海道大学を卒業したのち東京の会社を中心に就職活動をし、渋谷にあるとあるインターネット企業に就職した北原希(きたはらのぞみ/23歳)。地元・札幌の恋人を残して上京した希は、どんな東京ストーリーを描いていくのか。

前回:北海道出身の希(23歳)の上京ストーリーが始まる。

いいえ、あなた
私は 欲しいものはないのよ
ただ、都会の絵の具に
染まらないで帰って
染まらないで帰って

 

「東京カレンダー」(運営:東京カレンダー株式会社)の提供記事です

昔、父親が歌っていた昭和の名曲「木綿のハンカチーフ」。この歌謡曲の世界観のような、東京の華やかさと故郷の物哀しさのコントラストは、2016年の現代においても、まだ存在するのでしょうか。

通話:まあくん携帯@代官山
ようやく1週間が終わったよ。明日は、社会人になって初めての「花金」ってやつ(笑)
東京の人は冷たい、なんて、まあくんがしかめっ面で言うから、ドキドキしたけど、みんな優しくて、ほっとした。同期の女の子たちは、みんなかわいくてびっくり。雑誌の読者モデルなんかしてる子なんかもいたりして、「顔採用」ってのは本当なのかな(笑)
男の子もみんな、洗練されていてノリもよくて、東京の男の子って感じ。
入社式前夜は、道産子の私が、渋谷のキラキラ女子たちに混じれるのかな、とか、やっぱり北海道で就職すればよかった。とかナーバスになったけど、みんな気さくだし、熱い人たちが集まってて、好きになれそうだよ、この会社。
そうそう。この前会社の歓迎会でね、初めて、屋形船ってものに乗ったの。冬には鍋が、夏だともんじゃ焼きが食べられるんだけど、東京湾の真ん中で夜景を見ながらごはんを食べるなんて贅沢だよね。東京湾から見える、お台場の夜景がすっごい綺麗で、VIVA! 東京!って何だか感激しちゃったなぁ。
大興奮して写真をたくさん撮っていたら、同期の二階堂くんっていう男の子が、あ、その子は、東京の男の子なんだけど、「お台場の夜景にこれだけ興奮するなんて、お前の地元ってどんだけ田舎なんだよ。」ってからかわれちゃった。もう失礼しちゃうよね。「北海道には、日本三大夜景の函館山の夜景があるんだから。」って言ったら、大爆笑。
あ、実はね、明日、会社の同期の女の子たちと二階堂くんとごはん行くことになったんだ! 帰り少し遅くなるかもしれないけど……心配しないでね。
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