「不器用な独女さん」はこうやって結婚した

外資美女、38歳でガテン系男子と「特急婚」

裕子さんは結婚がしたくて告白をしたわけではない。仲良く遊んでいるうちに彼のことが本気で好きになり、その気持ちをちゃんと伝えようとしたのだ。

「数カ月のお付き合いでもよかったんです。でも、35歳にもなると男性からは『重たい女』だと思われてしまうんですね。恋愛の土俵にすら上がれないことを突きつけられた気がして、すごくへこみました」

本当に自由で遊び上手な男性であれば、恋愛を結婚と直結して考えたりはしない。筆者の推測では、その男性は期間限定で「遊び人」を演じているに過ぎない。あと5年ぐらい気ままな独身生活を楽しんだら、一回りぐらい年下の女性と結婚して家庭を作ることを想定しているのだろう。裕子さんと付き合うつもりがないのなら、結婚などを持ち出さずに「あなたとは友だち以上になれない」と振ればいいのだ。潔くない男である。

バーで出会った「過去にないタイプ」

明るい性格の裕子さんもしばらくはふさぎこんでいたが、2年も経てば元気に飲み歩くようになっていた。ある日本酒イベントに参加した帰り、「めっちゃ酔っぱらった」状態で馴染みのバーに一人で入った。

「10年ぐらい前から通っていました。女性オーナーのお店なので安心です。明日は休みだからと楽しいお酒を飲んでいて、会話をしたひとりがいまのダンナです」

本連載を読み続けている読者ならば、「よき飲食店で生涯の伴侶と出会う。いつものパターンだな」と思ったことだろう。年齢という「条件」が不利に働きやすい合コンやお見合いとは異なり、飲食店での出会いは外見と会話の相性だけが恋を左右する。アルコールと夜の暗がりもわれわれ晩婚さんには強い味方である。

ただし、店のオーナーやスタッフから「好ましい客」と思われていることが必要だ。男女を問わず、その場で人気がある人は不思議と輝いて見える。この構図は学校の教室や職場と変わらない。

「ふたりとも『アナ雪』(映画『アナと雪の女王』)をまだ観ていない!という話になり、LINEを交換して、翌日に一緒に行くことにしました。酒場での約束ですからあまりあてにはしていませんでしたが、翌朝にちゃんと連絡が来て、映画の後は夕食もともにしました」。

裕子さんより3歳年下の雅之さん(仮名)は、さまざまな点で裕子さんにとって「今までに出会ったことのないタイプ」の男性だった。四大卒で外資系企業勤務の裕子さんとは違い、雅之さんは高校卒業後にガテン系の会社で働いている。裕子さんは自他ともに認める酒豪だが、雅之さんはお酒がほとんど飲めない。裕子さんは多くの友だちに囲まれているが、雅之さんは友だちもごく少数で恋人や家族との時間を何よりも大切にする。

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