あなたは「雪」の奥深さを知っていますか この蘊蓄100章は意外に役に立つ

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61 日本で降る雪は、日本海の水蒸気が天空で姿を変えたものといえる

62 西高東低の冬型の気圧配置となり、大陸から冷たい空気が流れ込むと日本海で水蒸気の補給を受け雪雲ができ、これが山脈に突き当たって上空で冷却され、日本海側に大雪をもたらす

63 太平洋側の降雪は春先に低気圧が通過するときに多い

64 冬に太平洋側の平野部で雪が降る目安は、上空5500mで-30℃未満または上空1500mで-6℃未満となるとき

65 上空5500mで-36℃未満の場合は大雪の可能性大

滋賀県息吹山は、世界最深積雪記録を保持している(写真:terkey / PIXTA)

66 世界最深積雪の記録は、1927年2月14日に滋賀県伊吹山で観測された1182㎝

67 北米のカスケード山脈は世界屈指の豪雪地帯。ベーカー山では1998~1999年に年間降雪量2895.6cmを観測し、世界一の記録となっている

68 「降雪量」はある時間の間に新しく降った雪の量。「積雪量」はその時点でその場所にある雪の深さを指す

69 気象庁では、「初雪」とは寒候期(10月~3月)がきて初めて降る雪(みぞれも含む)としている

70 初雪の平年日は、札幌で10月28日、東京1月3日、名古屋12月20日、大阪12月22日、福岡12月15日

夏も雪が降る富士山の初雪と終雪は?

71 気象観測開始以来、平地での最も早い初雪の記録は、北海道の旭川で1898年10月2日

72 初雪に対して、その冬最後の降雪を「終雪」という

73 現在観測中の地点の中で最も初雪が早いのは稚内。終雪が最も遅いのは網走

74 現在観測中の地点の中で最も初雪が遅く、終雪が早いのは宮崎

75 沖縄で雪が降ったことがある。1977年2月17日に久米島でみぞれが観測された

76 夏も雪が降る富士山では、その年の最高気温日を境にして直前の雪が終雪、直後の雪が初雪としている

77 富士山で最も早く降った初雪は1933年7月3日

78 初雪とは別に、山頂付近の積雪をふもとの気象台から初めて観測した日がその山の初冠雪として記録される

79 甲府地方気象台から見た富士山の初冠雪の平年日は9月30日

80 「豪雪」とは著しい災害が発生した顕著な大雪現象

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