北海道から上京した23歳女子の恋愛の行方 東京で暮らす私と地方で暮らす彼の未来は?
まぁくんは、恋人です。
中学校の同級生で、サッカー部のエースだった彼から、中3のときに告白され交際。かれこれ7年になります。もちろん、別れて別の人と付き合った期間もありますし、彼の浮気に泣かされた時もあったけど、何だかんだ彼以上に好きになる人はいません。
「地方」と「東京」
実は彼、地元のサッカーチームの選手なんです。って言っても、2軍ですけどね。それでも、どれくらいの人が、子供の頃の夢を実現させているのでしょうか? 彼は、卒業文集に書いていた「サッカー選手になる」という夢をかなえたわけですから、本当に尊敬しています。
私は、と言えば、特段夢なんてなくて、漠然と「東京で働けたらかっこいいなぁ」と思っていました。彼が夢を実現させて、次はレギュラーになると頑張ってる姿を見ていて、このままだと、何となく彼から見限られちゃうなって思ったんです。入団してからは、さらにモテてきたので心配も絶えませんし……。
いずれは、彼と結婚できたらいいなぁと思っていますが、それまでに、もう少し視野を広げて、女を磨いていきたいなと思っています。
交通網も情報網も発達して、札幌から東京まで飛行機で1時間半。
固定電話だった時代ははるか昔で、今や一人一台携帯を持ってLINEで四六時中恋人と連絡がとれますし、言葉さえいらずにスタンプで愛情も孤独も伝えることもできます。
無料電話のアプリもたくさんあって、FaceTimeも日常に入り込んだ2016年において、東京に行くことは「木綿のハンカチーフ」の世界観のような取り残される者の壮大な悲壮感も、出て行く者の「夢」も薄れて、陳腐になった気がしているんです。
だけど、壮大でないからこそ「地方」と「東京」に住む自由がありながら、手にする人、しない人の価値観のギャップは大きくなっている気がします。
「上・京・物・語」という歌の中で、「時として 恋人の 二人には 愛の深さ計る事件があり」と、つんく♂さんが歌っていますが、その次の歌詞は「別れるの 別れない 二人には 愛の答え出せず離れてゆく」と続きます。
大きな希望と、たくさんの出会いが詰まっているこの街で、私たちは、どうなっていくのでしょう。
東京で暮らす私と、地方で暮らす彼と。
2016年に「木綿のハンカチーフ」の名曲がよみがえったら、きっとまったく別の幸せな結末になると思いますよ。
きっと、私たちは、大丈夫です。
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