台湾の新興政党は、何を目指しているのか

緑党社会民主党連盟主席が語る政治理念

笵雲(Fan Yun)/1968年生まれ。国立台湾大学卒。中央研究院研究院、同大副教授などを務める。1990年3月、李登輝総統時代に発生し政治的民主化を求めた学生運動「野百合学運」で指導的役割を果たした一人

──2006年、当時の笵主席が「時局宣言」を発表した時、当時の陳水扁総統(民進党)に「慎重に辞職することを考えるべきだ」と要求したことがあった。これには多くの学者たちが賛同した。当時の笵主席は、民進党とは一定の距離を置いていたように思える。しかし、今回の選挙戦では、多くの民進党立候補者とともに笵主席が集会や遊説に出ている。これに対する批判の声も少なくはないが。

実際に、当時の運動に賛同してくれた学者の中の一部は、ひまわり学生運動を学界から支持する重要な人物だった。そんな彼らが民進党に反対的な立場をとることが考えられるだろうか。もともと私の多くの友人が民進党で働き、民進党に反対していない。だが今、既存の政治地図において新たな政党が必要であり、また国民党を打倒すべきだと考える。われわれは、民進党と「意味のある対話」ができる新政党であるべきだ。今回は、国民党を脱落させるのがわれわれの共同目標だ。

国民党打破と民進党の行動監督が責務

立法院の比例代表制選挙は、われわれが民進党と競争しなければならない。とはいえ、大安区選挙で私の対抗馬は国民党の蒋乃辛候補だ。民進党から出馬する候補者はいない。国民党を本当に脱落させるのであれば、私が最大限、反国民党勢力を集結させなければならない。この選挙区に民進党は排除できない。当然、現地にいる民進党の友人らとともに協力すべきだ。私が当選すれば、民進党を監督できる。

これまでの私は、超党派的な仕事をしてきた。陳水扁政権の8年間、行政院(政府)女性権益推進委員会委員を務め、国民党の郝(カク)龍斌市長時代にも、女性権益委員を務めた。現職の柯文哲・台北市長が台北市の社会福祉顧問への就任を要請してきたので了解してもいる。多くのよい政策は、党派を超えて推進すべきものだ。

重要なのは、立法院選挙で当選したら、どのような政策を主張するか、だ。民進党がよい政策を支持すれば、われわれも協力する。民進党政府がわれわれが望まない政策を提出すれば、他の政党はわれわれと協力することができる。絶対的に、他とはアプローチも協力もしないという政党ではない、という意味だ。

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