「X-MEN」シリーズにハマるSF好きの目線 「ダイバージェント」も見逃していませんか

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『オール・ユー・ニード・イズ・キル』

『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014/アメリカ/113分)

日本の人気ライトノベルが、漫画化に続いて実写版バトル・アクションとして公開された。近未来の地球。謎の侵略者“ギタイ”によって、人類は滅亡寸前まで追い込まれていた。司令官の怒りを買い、一兵卒として最前線へ送り込まれた広報担当ケイジ少佐は、敵の強力な攻撃によって、あっという間に絶命……と思いきや、次の瞬間、彼は出撃前日に戻ってしまう。なぜかケイジは「戦って、死んで、目覚める」という“タイムループ”にハマってしまったのだった! トムクルは「オブリビオン」に次いでのSF主演ということで、SFに“目覚めた”(これもある種タイムループ!?)のだろうか?

『ザ・マシーン』

『ザ・マシーン』(2013年/イギリス/90分)

英国産のSF映画ということで、独特の暗さが漂うアンドロイドものだ。近未来の地球では中国と西側諸国間で新たな冷戦状態が勃発していた。英国国防省は科学者ヴィンセントに、人間の肉体を凌駕するパワーと情報処理能力を兼ね備えた人口知能マシーンの開発を依頼するが、中国側の暗殺者によって助手アヴァが瀕死の重傷を負わされてしまう。ヴィンセントはアヴァの脳データをアンドロイドに移植して、彼女をよみがえらせるのだが……。女性版『ターミネーター』というか、『アイ,ロボット』あたりのアイデアも少々導入(苦笑)。低予算SFにしては、そこそこの出来といえる。

『ダイバージェント』

『ダイバージェント』(2014年/アメリカ/139分)

全米ベストセラーのティーン向けSF小説の映画化。これまた近未来の地球。最終戦争から150年後、人類は世界に安定をもたらすため、新たな社会体制を築き上げていた。人々は16歳になると「選択の儀式」と呼ばれる性格診断テストを受け、“博学”“勇敢”“高潔”“平和”“無欲“という5つの共同体のいずれかに強制所属させられていた。ベアトリスはどこにも該当しない異端者(ダイバージェント)=社会の危険分子と判定されてしまう……。平和の名のもとに人々の自由を奪う管理社会に立ち向かうヒロイン、トリスの活躍が丹念に描かれた超大作で、見応え十分。

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