堀江貴文氏が語る、「生きるのに必要なこと」

僕が「家もプライドも要らない」と思うワケ

9月に瀬戸内寂聴との共著『死ぬってどういうことですか? 今を生きるための9の対論』を上梓した。死ぬこと、生きることって何なのか。堀江貴文氏へのインタビューを前編、後編に分けてお届けする。
堀江貴文氏が考える「生きること」とは

先を考えることに意味ってあるの?

――瀬戸内寂聴さんとの共著本の中で印象的だったのが、「死にたいと思ったことがない」とおっしゃっている箇所でした。たとえば仕事に命やプライドを懸けている人は、それが思いどおりにならないと強烈にへこむことがある。場合によっては死を選ぶことがあると思うのですけど、堀江さんには無縁の発想だと感じました。

何でへこむんでしょうね。よくわからないです。

――自分の基盤が危うくなったと感じ、未来がかすんでくるからじゃないでしょうか。

そもそも、僕は未来なんか見てないですね。今を一生懸命生きるっていうスタンスです。逆に、先を考えることに意味があるのかわからないのです。何かメリットがあるのかというと、別にない気がする。未来のことを人に聞かれたら「先のことを考えたら何かいいことあるんですか?」っていつも聞くんですけど、ないでしょう? なんかあります?

――たとえば30歳で結婚して、40歳で家を買って、50歳で子供が成人して……と長期的視点で人生を思い描くことで、計画的に物事を進められたり、安心感が生まれたり。

それは何なんでしょうね。何かいいことあります? それで。

――堀江さんは計画的な人生はお好きではないですね…。

はい。割と行き当たりばったりで生きています。それが面白いじゃないですか。明日何があるのかわからないから面白いんであって、明日がわかっていたらつまらないでしょう。

世の中は、農耕からシェアへ

――確かに、それには反論はしにくいです。

だから、(未来を見ることは)意外と別に何の意味もない。何でかと言うと、たぶん、そういうのって、道徳とか倫理とか常識にとらわれているからじゃないでしょうか。なんでそうなったのかなって考えたら、たぶん、農耕に縛られていたからかなと思いますね。

――農耕民族の農耕ですか

そうです。いわゆる長期的視点うんぬんっていうのは、そこが起源なのかなという気はしますけどね。農耕は予定も立てなきゃいけないし、先のことを考えないとできないでしょう。そういうふうにして初めて作物がちゃんと育っていくので。生きていくために必要だったのだと思いますよ。決して楽しいことではないんだけど、生きていくために必要だからやっていた。そのためにいろんな、たとえば一夫一妻制の結婚制度や家っていう概念、家族っていう概念もたぶん必要だった。

次ページ最後にジャマなのが、洋服?
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ブックス・レビュー
  • ブルー・オーシャン教育戦略
  • 日本人が知らない古典の読み方
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
史上最大の上場に賭ける<br>ソフトバンクの思惑

12月19日、ソフトバンクが上場する。過去最大規模の超大型上場だが、祭りの後は楽観できない。親子上場による利益相反、高い配当性向、キャッシュの流出など懸念材料は多数。同社の大胆な戦略の前提である安定した収益成長が崩れる日、事態は……。