英語が話せない人がわかってない基本中の基本 ネイティブと同じ文法と単語の選び方が必要
日本人の大半はなぜ英語が話せないのか──。英語を学んだ人なら、一度は考えたことがあるはずだ。
本記事では大西泰斗氏が伝授する英語学習についての記事の一部を抜粋、全文は6月3日発売『週刊東洋経済』の特集「最短やり直し英語」に掲載している。
同特集では最先端の英語勉強法に加え、ビジネスパーソン必須のTOEIC攻略法、英語アプリに鉄板の学習本、フィリピン留学やコーチン塾の実態、プロが教える挫折しない勉強のコツ、海外ドラマ&コメディー活用法など、さまざまな視点から最短で身に付く“使える”英語勉強法を徹底解説した。
日本での英語教育にかけている視点
私の答えは単純だ。
「そもそも話すための教育を受けていない」
これまでの教育では、英語は「訳すためのもの」であって「話すためのもの」ではない。「訳す」だけなら、英語に対する深い理解はいらない。極端に言えば、単語の意味から文意を類推するだけでも何とか訳せる。
だが、それでは「話す」ことはできない。話すためには、ネイティブがどういった方法で文を作っているのかを、理解しなければならないからだ。
これまでの英語教育は、そうした要望に応えていただろうか。例えば文法。文法事項を詳細に解説していても、最も大切な「英語の心」、すなわち「ああ、こんな要領でネイティブは文を作るのだな」という理解を促してはくれない。
ネイティブと同じように話せるようになるには、「英語を日本語へと訳せる」ようになるだけではダメだ。単語の選び方、文の作り方について、彼らと同じように「心が動いて」いなければならない。
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