全米が熱狂したSF映画の何とも底知れぬ魅力 「エンダーのゲーム」を見逃していませんか

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『ゼロ・グラビティ』
『ゼロ・グラビティ』(2013年/アメリカ/91分)

コピー的に言えば、「突発的な事故により無重力空間=ゼロ・グラビティに放り出された宇宙飛行士の極限状況を描いたスペース・サスペンス」ということになる。SFといっても、ここでは好戦的な?宇宙人もモンスターも登場しないし、派手なバトル・アクションもなし。ただただ“美しく青き地球”の映像を背景に、宇宙空間での偶発的なアクシデントによる危機的状況が続く。観ている方の酸素もどんどん不足し、息苦しくなるばかりで、一瞬たりとも画面から目が離せない。この孤独で過酷な宇宙サバイバルは、たとえば『太平洋ひとりぼっち』(1963年)の宇宙版と言えるかも?

『スノーピアサー』
『スノーピアサー』(2013年/韓国・アメリカ・フランス/125分)

SFであっても、ストーリーに事細かな整合性を求める方にとっては、全体的にかなり破天荒な設定故、認められない部分が多々あることだろう。だがとりあえず面白ければそれもまたよしとする方ならば、本作はかなりおススメできる。2031年氷河期に突入してしまった地球で、17年間疾走し続ける人類最後の箱舟列車(?)“スノーピアサー”。この列車という密室空間で想像を絶するアクションが繰り広げられるわけだが、車両のドアが開かれるたびに待ち受けるトラップは、かなりショッキングだ。“八景島シーパラダイス車両”(!?)は個人的にお気に入り!

『クロニクル』
『クロニクル』(2012年/アメリカ/85分)

撮影スタイルは近年流行の(?)POV(撮影者目線~記録フィルム)タイプで、なんとなく素人くさい。だがストーリーが展開するにつれて、想像を遥かに超えた驚愕の映像の連続となる。平凡な学園生活を送るアンドリューなど3人の高校生は、ある日ひょんなことから特殊能力を身につけてしまう。最初はテレキネシス(念力)でのたわいないいたずらに喜んでいた彼らだったが、やがて雲上でアメフトをしたりと、徐々にその能力に目覚め、ついには煽ってきた車に事故を起こさせてしまう。自らの能力に翻弄され始めた若きサイキックたちが巻き起こす事の顛末は?

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