アラフィフ女上司はなぜ陰口を叩かれるのか ウザい、怖い、イタい?でも素顔は「一生女子」
バブル世代のもつ「パワフルさ」がプラスに作用すれば、社会全体にもよい影響をもたらしますが、マイナスに作用すると、周囲への与える影響も変わってくる……、そんな「もろ刃の剣」が、バブル女子を読み解くキーワードになります。
つねに「時代の象徴」だった
バブル世代の特徴を一言で言えば「万能感」です。万能感とは、「右肩上がり志向」「ブランド志向」が強く、「何でもできるような気がする」といった傾向のことです。
これは冒頭に述べたような時代背景から生まれたもので、女性に限ったことではありません。ただ、特にバブル世代の女性には、トレンドセッターとして、時代の「主役」を担ってきたという面があります。
その皮切りは、1985年に放送開始したバラエティ番組「夕やけニャンニャン」から誕生し、社会現象にまでなった「おニャン子クラブ」でした。
大都市の女子大生は、華やかなファッションブームやライフスタイルを生み出しました。そして彼女たちが社会人になるころの1991年、ジュリアナ東京が誕生、空前のディスコブームがわき起こります。
通称「お立ち台」と呼ばれたステージに立ち、「ボディコン」「ワンレン」のスタイルで、「ジュリ扇」を振って踊る彼女たちの姿は、バブル時代の象徴的光景となりました。自分たち若い女性が「時代の中心」だったのです。
ジュリアナ東京がオープンした年、テレビドラマ「東京ラブストーリー」が大ブレイクしました。ヒロインの「赤名リカ」は、アフリカ育ちという設定のキャリアウーマン、バリバリ仕事をこなす傍ら、恋愛にも奔放でストレートという設定でした。
ドラマでは、そんなリカに主人公の男性がふりまわされていましたが、この時代、現実の恋愛関係でも、男女の力関係が逆転したと言えます。
主導権は女性が握り、「アッシー君」「メッシー君」と呼ばれる男性が出現しました。「アッシー君」とは、女性を自分の車で送り迎えさせられる男性、「メッシー君」は、女性に食事をごちそうさせられる男性のことです。
また、結婚相手には「三高」、すなわち「高学歴」「高身長」「高収入」の男性が求められました。その結果、高望みして結婚できない女性も輩出され、そういう彼女たちは、今度は「負け犬」として注目を浴びるようになります。
職場では相当の地位につきながら、「結婚できない」というジレンマを抱える女性も増加し、それが若手社員から「ああはなりたくない」と陰口を叩かれるひとつの要因になっています。
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