2)特急「犬吠初日の出号」
日本で一番早い初日の出を見るなら千葉県の犬吠埼へ行くのがベストだ。北海道の根室あたりでは?と思いがちだが、地球の地軸の傾きの関係から、元旦あたりの期日では、銚子が一番早いのだとか。
そうしたこともあって、犬吠埼を目指し、JR東日本では、銚子行きの臨時列車を3本運転する。特急「犬吠初日の出1号、3号、5号」と名付け、それぞれ高尾発、大宮発、新宿発である。
いずれも新宿から中央線を走り、御茶ノ水から総武線に乗り入れ、秋葉原、錦糸町、新小岩、市川と特急らしからぬ停車を繰り返し、銚子を目指す。
銚子からは、銚子電鉄が臨時電車を運行。犬吠駅から歩いて15分程で犬吠埼にたどりつける。特急列車の車両は、E257系電車5両編成、全車指定席だ。
3)特急「外房の初日の出号」
銚子ではないけれど、太平洋の初日の出を見にいく列車もある。特急「外房の初日の出号」で、高尾発は、犬吠初日の出号と同じくE257系だが、両国発の特急が設定されているのが鉄道ファンには魅力だ。それも千葉ではお馴染のお座敷電車「ニューなのはな」仕様である。
2つの列車は、外房線を経由して安房鴨川から千倉まで行く。房総半島の南端に近い太海、和田浦あたりで初日の出を見るのがおススメであろうか。帰りの列車も設定されているので、お座敷電車で横になって戻ることもできる。
太平洋のご来光を車窓から
4)快速「伊豆初日の出号」「伊東初日の出号」
一方、東海道本線を下り、相模湾や伊豆で初日の出を見る列車もある。
快速「伊豆初日の出号」は品川発で、伊東から伊豆急線に乗り入れる。伊豆急下田が終点だが、片瀬白田駅で初日の出が拝めるダイヤ設定だ。車両は、伊豆急のリゾート21、黒船電車が使用される。
一方、快速「伊東初日の出号」は新宿発で、品川から東海道本線を下り小田原の先、根府川駅で初日の出を拝めるようになっている。列車の終点は伊東、車両はお座敷電車485系「宴」である。
5)快速「常磐初日の出号」
常磐線へ向かう初日の出列車もある。快速「常磐初日の出号」で、上野発。水戸の先、大津港と勿来(なこそ)の間で、太平洋の初日の出が拝めるはずだ。
列車の終点は、いわき。車両は常磐線ゆかりのお座敷電車485系「ゆう」である。
6)寝台特急「サンライズ瀬戸」
日の出はサンライズ。であれば、寝台特急「サンライズ瀬戸」から初日の出は拝めないものだろうか?調べてみると、元旦の瀬戸大橋付近での日の出は7時10分頃。サンライズ瀬戸の児島発が6時53分、瀬戸大橋を渡りきって坂出に到着するのが7時09分。なんとも微妙な列車ダイヤである。
列車が数分遅れれば瀬戸大橋上での日の出が迎えられるのだが……。まあ、車窓から瀬戸内海の朝焼けを見ることができそうだから、よしとしよう。
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