7)SL津和野稲成号
初日の出見物とともに正月の行事としては初詣がある。その需要に応えたのが初詣列車。各地で運転されている。なかでもユニークなのが、JR山口線の初詣列車で蒸気機関車牽引による「SL津和野稲成号」で毎年のように走る恒例のイベントだ。2016年も元旦から1月3日まで3日間運転、機関車はC56形160号機を使用し、客車は3両のミニ編成である。
8)大井川鉄道のSL列車
各地で走るSL列車は、正月三が日はお休みのところがほとんどだが、大井川鉄道のSL列車は、1往復とはいえ1月11日まで、7日をのぞいて毎日運行だから立派なものである。
とくに初詣列車と呼んでいるわけではないけれど、昔のお召し列車のように日章旗やしめ縄、特別のヘッドマークを付けて運転し、正月気分を盛り上げてくれる。
各地から人気の初詣スポットへ
9)成田山初詣の臨時快速列車
初詣の人出ランキングのベスト3に常時ランクインされるのが、千葉県の成田山新勝寺。それを見越して、JR東日本では、首都圏各地から臨時の快速列車を走らせている。多くの列車は、9~11日の3連休あたりで運転される。以下のものが設定されている。
・成田山初詣横須賀号(横須賀~横須賀線・総武線経由~成田)
・成田山初詣むさしの号(府中本町~武蔵野線・常磐線・成田線経由~成田)
・早春成田初詣号(宇都宮~東北線・武蔵野線・常磐線・成田線経由~成田)
・成田山初詣ぐんま号(前橋~高崎~大宮~武蔵野線・常磐線・成田線経由~成田)
以上は、185系特急電車を使用する。大宮から成田へ向かう経路が興味深い。
・成田山初詣青梅号(青梅~青梅線・中央線・総武線・成田線経由~成田)
以上は、E257系9両編成(グリーン席あり)だ。
10)弥彦神社への初詣列車
そのほか目についたのが、弥彦神社(新潟県、やひこじんじゃ)への初詣列車だ。
大晦日の夜遅くに運転される「きらきら行く年」(新潟⇒弥彦)と年が変わってから深夜に運転される「きらきら来る年」(弥彦⇒新潟)があり、列車名から想像がつくように、485系「きらきらうえつ」専用車両での運転である。
さらに、「初詣NO.DO.KA」が元旦から3日間運転。新潟駅を朝出て、午後に戻ってくるダイヤなので、初詣にぴったりの列車である。
以上のように、正月ならではの列車は、もちろん乗車チャンスは年1回しかない。各自の行き先や好みに合わせて楽しく思い出に残る旅をしたいものだ。
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