学歴不要!人生は「読書次第」で大きく変わる カリスマ堀紘一さんが語る
昔、学歴ではなく「学習歴」こそが重要だと親しい経営者から教わった。
地球上でヒトというちっぽけな動物が「万物の霊長」として威張っていられるのは、言葉を身に付けて知恵の伝承ができるようになり、過去から学んで未来を切り開く学習経験ができるようになったからだ。同様にビジネスパーソンも、学習歴の幅と深さと長さが、その人の人生を決めるといっても過言ではない。
その大事な学習歴を身に付ける方法は2つしかない。ひとつが「読書」であり、もうひとつが人の話を聞いて学ぶ「耳学問」だ。
こう聞くと読書より耳学問のほうが簡単そうに思えるかもしれないが、それは違う。耳学問はそれ相応のレベルの話を聞かなければ意味がなく、そのためには人的ネットワークを構築する必要がある。一般のビジネスパーソンが、おいそれと築ける類のものではない。
それこそ金持ちの家にも、あるいは有名人の家にも生まれるチャンスがなく、1000人に1人、1万人に1人レベルの人たちの話が聞ける機会がなくても、読書なら誰でも学習歴を深め、教養を深めて一流の人間に近づける。
読書には耳学問が持っているような欠点がまるでない。読書は好きなときにできるのだ。
若い世代は年100冊、それ以外の人は年50冊を目標に
読書をする利点を頭に入れてもらったところで、今回は本を読むのが苦手な人でも読書が身に付く実践的なテクニックについて紹介しよう。
何事も目標は明快なほうがやる気が出てくる。読書に関しても1年間で読破する冊数を決めると、本を読むモチベーションも高まるだろう。
学生と30歳までの若いビジネスパーソンに関しては、年間100冊は読まなくてはならないと思う。
若い頃は時間も比較的自由であり、生涯で最も本が読める。そこで年間100冊も本を読まないと「少年老いやすく学成り難し」でろくな大人になれない。「学成り難し」ではなく「学成らず」で終わるのが関の山なのだ。
若い世代が電車でスマートフォン(スマホ)のゲームに夢中になっているのを見ると、なんともったいない時間の使い方をしているのだろうとあきれてしまう。知人にそうこぼしたら「いやいや、堀さんはそうおっしゃるけれど、必ずしもそうではありません。パチンコ、パチスロの代わりにスマホでゲームをやっているのだから、お金の節約になるし、タバコの煙がない分、健康的なものです」と教えてくれた。
でも、パチンコもパチスロもスマホゲームも時間の無駄使いであるという点ではなんら違いはないのではないか。時間を無駄に使い、輝かしい将来をドブに捨てているようなものだ。